スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズは3日、鈴鹿サーキットで最終第6戦の公式予選を行ない、森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)とのタイム更新合戦を制した居附明利(SAccess Racing Es)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午後2時30分より20分間で行われた。三重県は、南の海上を北上する台風11号の影響で、昨夜、北部と南部に大雨警報から避難指示が出る荒れた天候となった。避難指示は解除されたが、鈴鹿は早朝よりどんよりした雲に覆われた。しかし、午前中から天候は回復。予選の始まる頃には日差しが戻り、蒸し暑い残暑のなかでセッションは進行した。
このレースは岡本大地と大木一輝がもてぎで行われているスーパー耐久に、また、清水啓伸と渡会太一が茂原で行われているカートOK部門に出場するため有力選手の4人が不出走。参加は21人となった。
開始早々、初参戦の久保直也(AQUAだーはまRacing)がS字で飛び出し黄旗が提示される。これが解除されるとここから本格的なタイムアタックが始まる。
予選は、ランキングトップの森山と、同2位・居附のシーソーゲームとなった。
まずは居附が4周目に2分17秒061でトップに立つと、森山が16秒795で逆転。居附は次周、16秒793と僅差でうわまわり再度トップを奪い返す。
しかし森山も5周目には2分16秒746と再びトップを奪取。居附も負けていない。 7周目には16秒731をたたき出してトップに浮上。次周にはさらにタイムを16秒684まで縮めてポールポジションを確定した。2位には森山が入った。
3位には2分16秒817で八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII)が入った。八巻は前戦、難病に指定されている潰瘍性大腸炎を発症し、出場を断念。今回、病状は回復し体重が7キロ落ちたというものの、病み上がりで3位に食い込む大健闘となった。
4位には小川涼介(M2 KK-SII)が、5位にはベテランの板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)が、6位には卜部和久(MYST KK-SII)が入った。
今シーズン最後の決勝は明日、午後2時20分より10周で行われる。森山は8位以上に入れば、居附の結果いかんに関わらずチャンピオンが決定する。森山が圧倒的に有利だがレースは何が起こるか分からない。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum