鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿決勝 居附明利が森山冬星との壮絶なバトルを制して優勝 森山が鈴鹿クラブマン、居附がJAF地方戦のチャンピオンを分け合う

優勝して手を振る居附明利(SAccess Racing Es)

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ最終第6戦は5日、鈴鹿サーキットで行われているクラブマンレース第6戦で10周の決勝を行い、森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)と何度もトップが入れ替わる戦いを制した居附明利(SAccess Racing Es)が優勝した。

 スーパーFJ鈴鹿シリーズの最終第6戦は、前プログラムでセーフティーカー(SC)が導入された関係で、予定より5分遅れの午後2時25分よりフォーメーションラップが始まった。

 鈴鹿は朝方降った雨もやみ 、北上する台風11号の影響もなく午前中から晴れ上がった。21人が1周を回りグリッドに着いた。

10周の決勝がスタートした

 スタートではポールシッター・居附のホイールスピンが多く、1コーナーで予選2位・森山の先行を許す。3位には予選順位のまま八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII)が付け、4位に予選6位から卜部和久(MYST KK-SII)が、5位に板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)が、6位に岸本尚将(Tamayura athle ABBEY)が続く。

 トップ3人は、1秒以下の差で後続を引き離しながらレースは推移する。

 レースが動いたのは5周目だった。ヘアピンからスプーンにかけ森山の背後にピタリと付いた居附が、130Rでインから森山をパスし、トップに躍り出た。その直後、S字でコースアウトする車両があり、セーフティーカー(SC)が導入された。

森山冬星と居附明利のトップ争い

居附明利と森山冬星のトップ争い

 SCは7周目にピットイン。8周目から残り3周でレースは再開された。ここから近年まれに見る、居附と森山の壮絶なバトルが繰り広げられる。

 リスタートを決めた森山はストレートでインから居附に並びかけ1コーナーでトップに浮上。居附も負けじとヘアピンからスプーンにかけ森山の背後に付ける。しかし130Rでは森山がインを閉めたためここでは順位は変わらず。続く9周目の1コーナーではストレートで並びかけた居附が1コーナーでインから森山をパスして再びトップに浮上した。

 森山も負けていない。最終10周目の1コーナーでは再びインから森山がトップを奪い返した。このままレースは終了すると思われたが、130Rで再び居附が森山のインをうかがう。インを閉める森山。しかし、居附はさらにインに切り込み芝生に左タイヤを落としながら森山に並びかけた。そしてついに立ち上がりで森山をパス、そのままシケインを立ち上がり、トップでゴールした。

 健闘した森山は惜しくも2位。3位には病み上がりながらファステストラップをたたき出す健闘を見せた八巻が入った。

 トップ3人から大きく遅れて卜部が4位、5位には岸本が、6位には夕田大助(LAPS)が入った。

 2位に入った森山は鈴鹿クラブマンレース、スーパーFJ部門のチャンピオンを獲得した。6戦中5戦の有効ポイントで争われるJAFのスーパーFJ鈴鹿シリーズのチャンピンは居附が獲得することとなった。

 これで鈴鹿シリーズはすべて終了。12月11日には富士スピードウェイで日本一決定戦が行われる。森山の雪辱戦になるか注目だ。

優勝は居附明利(SAccess Racing Es)

決勝2位は森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)

決勝3位は八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII)

決勝4位は卜部和久(MYST KK-SII)

決勝5位は岸本尚将(Tamayura athle ABBEY)

決勝6位は夕田大助(LAPS)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース