JAF-F4地方選手権シリーズ第10戦/11戦公式予選は10月22日(土)に富士スピードウェイで開催され、佐藤樹(スーパーウインズ&ISP)が(MARUSAN★ミスト)がベストタイム、セカンドベスト共にトップで2レースのポールポジションを獲得した。
全12戦で全国を転戦するJAF-F4地方選手権は残り3戦。今年2回目の富士スピードウェイで第10戦、第11戦が行われた。
9戦を終えて、佐藤が4勝、2位2回、3位一回122ポイントでシリーズランキング首位、今年24年ぶりでJAF-F4に参戦して周囲を驚かせた佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)がこれまた4勝、2位2回、3位1回で122ポイントと同点同率。直近のSUGO戦で佐藤が上位だったため、佐々木はランキング2位となっている。JAF-F4地方選手権は12戦中10戦のポイントが有効だが、佐藤、佐々木共に2戦欠場があり、残る3レースの成績はすべて加算される。いずれにしろ今回の富士2連戦がシリーズの行方のキモとなる。
予選は午前8時5分から20分間、各選手の自己ベストタイムが第10戦の予選順位となり、セカンドベストタイムが第11戦の予選順位となる。富士スピードウェイは曇りで気温15度、路面はドライコンディションで全車スリックタイヤでコースインする。
しかしここで入榮秀雄(アポロ電工フジタ薬局MT)がヘアピンででストップ、燃料ポンプのトラブルで1周もできずに予選を終えてしまう。また。ハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)もピットレーンに戻ってくる。伊澤はしばらくしてからコースに復帰したが、またすぐにガレージインしてしまう。エンジントラブルで決勝出走も危ぶまれる状況だという。
気温が低いためか各車ウオームアップに時間をかけ、残り12分あたりから本格的なタイムアタックが始まり、まずは佐藤が1分45秒386をマークしてトップに立ち、現在ランキング3位の黒沼聖邦(ファーストガレージ&Sウインズ)が45秒506で2番手につける。
佐藤は続く周回で44秒875と1分44秒台に入れ、今回JAF-F4スポット参戦の小松響(KKヨネタニ・OKABE・Rn)が45秒053で続き、黒沼も45秒474の自己ベストを出すが3番手に後退、4番手は徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)。徳升は同時開催のFCR-VITAレースにも出場しておりポールタイムを出してピットに戻り、すぐさまマシンを乗り換えての忙しい予選だ。5番手新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)、6番手はスポット参戦の富田自然(あるが)(TONE・MAZDA SPEED)がつけている、ジェントルマンクラストップは全体8番手の安井和明(NAVY★RK-01)、クラス2位は全体11位の植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)が続く。
残り10分を切って各車鞭が入り、佐々木が1分44秒934を出して2番手へ、さらに小松が44秒665でトップへ。佐藤2番手、佐々木3番手へ後退。
4番手黒沼、5番手徳升に続いて安井、植田が6位、7位に浮上する。
残り9分、富田が44秒台に入れて4番手へアップ、5番手には戦う先生、金井亮忠(チームNATS・正義・001)が進出。金井は前戦SUGOではKAMIKAZEのマシンで出場していたが、今回は再び生徒の手になるマシンをドライブしている。
ここで佐々木が44秒318でトップに立つが、残り7分、今度は佐藤が44秒192でトップに返り咲く、続く周回では佐々木は43秒960でトップ、しかし続いてコントロールラインを通過した佐藤が43秒957で逆転、さらに小松が43秒873を出すと今度は佐々木が43秒824と、トップは目まぐるしく入れ替わる。小松2番手、佐藤3番手。徳升、富田、黒沼と続く。
残り2分、佐藤が43秒753をマークしてトップを奪還、さらにチェッカードフラッグ後の周回で43秒741をたたき出してダメ押し。第10戦、第11戦ともにポールポジションを確定させる。佐々木もタイムアタックを続けるが更新ならず2番手。小松は43秒866と自己ベストを更新するが3番手変わらず。しかしセカンドベストタイムでは小松2番手、佐々木3番手となり第11戦のグリッドは逆になる。4番手は徳升44秒218でセカンドロウに並んだ。5番手富田、しかしここもセカンドベストタイムでは入れ替わり第11戦は富田4番手、5番手徳升、6番手は第10戦、11戦ともに金井になった。
ジェントルマンクラス第10戦は植田が全体7番手でクラストップ、安井が全体10番手クラス2位、ISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)が全体12位クラス3位となった。第11戦は安井(全体8位)、植田(同9位)、ISHIKEN(同12位)の順となった。
第10戦決勝は午後1時20分開始予定だ。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE