FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第5戦レース14決勝 小山美姫が逆転優勝でチャンピオンを決める

 9月10日、フォーミューラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権第5戦レース14の決勝が、富士スピードウェイで行われ、スタートで遅れた小山美姫(TGR-DC F111/3)が、前を行く2台を次々に抜き去る快走を見せ優勝。同時に今シーズンのチャンピオンに輝いた。

 マスタークラスは、畑亨志(A-NeKT F111/3)が完璧なレース運びでクラスポール・トゥ・ウィンを飾った。

 かなり日が傾くなか迎えた決勝は、スタートこそポールシッターの大草りき(Sutekina Racing)が決め、逃げ切るのかと思われたが、その後はかなりドラマチックな展開となった。

 スタートで大草の後に続いたのは、4番グリッドの片山義章(Team LeMans F111/3)。しかし、スタートこそ良かったが、4周を終えても大草との差を詰められず、逆に上位陣の中では最もペースの良い3位小山に攻められることになる。

 5周目、小山はストレートで片山に並ぶと、1コーナーでアウトから抜き去る。2位の座を小山に明け渡した片山は、ミスからか大きく遅れてしまう。

 小山の勢いは止まらず、7周目にはトップの大草に襲いかかると、片山と同じようにアウトから抜き、待望のトップに躍り出る。

 ユーズドタイヤを使いペースの上がらない大草は、小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)にも抜かれ3位に後退してしまう。

 「勝ってチャンピオンを決める」との決意でレースに臨んだ小山は、2位に上がった小川との差を徐々に広げ今季7勝目のチェッカー。同時に、14戦7勝、勝率5割という強さで今シーズンのチャンピオンに輝いた。

 マスタークラスは、ポールスタートの畑亨志(A-NeKT F111/3)が、スタートを決めた後は「後ろを気にすることもなかった」と、総合クラスと遜色ないペースで走り続け、2位HIROBON(Rn-sportsF111/3)に10秒という大差を築いて、今季4勝目を飾った。

Text&Photo: Shigeru KITAMICHI


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