7月3日、フォーミューラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権第3戦レース9の決勝が、モビリティリゾートもてぎで行われ、ポールポジションスタートの小山美姫(TGR-DC F111/3)が独走優勝。小山はこの週末の3レースすべてをポールtoフィニッシュ+ファステストラップの完全勝利で飾り、連勝記録を5に伸ばした。
マスタークラスは、3連続クラスPPスタートの畑亨志(A-NeKT F111/3)が3レース目にして優勝を遂げた。
モビリティリゾートもてぎ上空は、やや雲があるものの午前中から猛暑だ。
午前9時40分、1周のフォーメイションラップから16周のレースがスタート。
注目は、ニュータイヤを履く2番グリッドの小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)と、ユーズドタイヤのPP小山のスタート後の先陣争いだったが、昨日の連勝ですっかり自信を深めている小山が、好スタートからこの争いを制して1周目をトップで戻ってくる。
こうなると2位以下の選手に小山を攻略する術はなく、「安定したタイムで揃えることを意識した」と、1分51秒台前半のタイムを刻みながら逃げる小山と、1分51秒台後半から52秒台前半をマークする後続との差は広がるばかり。
結局スタートから、小山-小川-片山義章(Team LeMans F111/3)-大木一輝(PONOS Racing)のオーダーは変わることなく、16周のレースはフィニッシュを迎え、終わってみれば昨日のレースと同様に10秒以上のマージンを築いた小山の独壇場だった。
マスタークラスは、ニュータイヤでスタートしたHIROBON(Rn-sportsF111/3)が、スタートで畑の前に出てレースを進めるが、4周目に失速。レインボーコーナー手前にクルマを停めリタイアとなってしまった。昨日からの電気系と思われるトラブルがまた出てしまったようだ。
HIROBONの離脱で労せずしてトップに出た畑は、その後は52秒後半のタイムをマークしながら逃げ、後方に迫った三浦勝(F111/3)の追撃をかわして、今季クラス2勝目のチェッカーを受けた。
これにより、マスタークラスは今回の3レースともにウィナーが異なるという結果になった。
小山の速さ、強さが際立った週末だったが、次戦(7月23-24日開催)のSUGOは今回のもてぎとはかなりキャラクターが異なるコースだけに、小山が連勝記録を伸ばすことができるのか、注目される。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE