4月2日、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第1,2,3戦の予選が静岡県・富士スピードウェイで行われ、澤龍之介がトリプルポールポジションを獲得した。マスタークラスも初参戦のHIROBONが3戦ともにクラスポールを獲得した。
開幕大会となる今回だが、エントリーは9台。若手4台、マスター5台という内訳だ。マシンは20台近くデリバリーされているはずなので、やや寂しい開幕だ。
それでも昨年スポット参戦し2勝を挙げた澤龍之介(Sutekina Racing)、同じくスポット参戦で1勝を挙げた小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)というステップアップを狙う若手に加え、F3などの経験も豊富で昨年スポット参戦ながら開幕3連勝を飾った片山義章(Team LeMans F111/3)、そしてWシリーズから凱旋参戦の小山美姫(F111/3)という多彩な顔ぶれが揃った。
マスタークラスは、今年はSFライツ、FRJ、FIA-F4とフォーミュラ3カテゴリーに参戦する今田信宏(JMS RACING with B-MAX)をはじめ、田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)、三浦勝(F111/3)の継続参戦組に加え、昨年スポット参戦した辻子依旦(PONOS Racing)、FIA-F4やTCRシリーズで実績のあるHIROBON(Rn-sportsF111/3)というメンバーだ。
第1戦予選
4月を迎えたが、やや肌寒い天候となった富士スピードウェイ。午前9時25分から始まった第1戦の予選では、各車ゆっくりとタイヤを温めながら周回を重ね、予選時間の15分をフルに使ってのアタックとなった。
ここで常にタイミングモニターのトップに居続けたのが、澤、食い下がる小川を上回るタイムをマークし続け、最終的に1分38秒001までタイムアップ。小川に0.5秒弱の大差をつけて開幕戦のポールポジションを獲得。3位は小川から0.5秒遅れた小山と続いた。
ただ、気温の低さとカート走行の後だったことが災いしたようで、タイムとしては昨日の専有走行で澤がマークした1分36秒525には遠く及ばなかった。
マスタークラスは、本命とも言える今田のタイムが思うように伸びず、初参戦のHIROBONが1分39秒432と、総合でも4位に食い込む健闘を見せクラスポール。最後に逆転ポールを狙った今田は最終セクションでコースオフ、クラッシュしてしまい、不本意なクラス3位に沈んだ。クラス2位は田中。
第2戦予選
続いて行われた第2戦の予選も澤の速さが際立った。コンディションの良くなったなかで、開始8分すぎには1分37秒台に乗せると、その後も少しずつタイムを削り、最後のアタックで1分36秒861までタイムアップ。2位の小山にに約0.6秒差をつけ、連続ポールを決めた。
その小山と小川の2番グリッドを巡る争いは超僅差の戦いとなった。終盤、小川が1分37秒773をマークすると小山が37秒750と100分の2秒上回り逆転。次の周で小川が1分37秒579を出すと小山が37秒505と再逆転。競り勝った小山が2番グリッドを手にした。
マスタークラスは、今田が出走できず。HIROBONが「まだマシンを掴みきれない」と言いながらも安定した速さを見せ第1戦に続きクラスポールを獲得した。
第3戦予選
第1戦予選のセカンドラップでグリッドが決まる第3戦も澤が3戦すべてでポールポジションからのスタートすることになった。マスタークラスも初参戦のHIROBONがトリプルクラスポールを決めた。第1戦の決勝は、本日14時05分から15周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Yoshinori OHNISHI