F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝 三井優介が二連勝でポイントリーダーに浮上!!

 2022年FIA-F4選手権第8戦の決勝が8月28日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。レースは今回もアクシデントが相次ぎ、途中でセーフティーカーが入る展開となったが、ポールポジションからスタートした三井優介(HFDP RACING TEAM)は終始トップを快走して鈴鹿大会二連勝を達成、ポイントランキングでも首位に立った。

 第8戦決勝は午前8時30分より11周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだが、前夜に降った雨の影響からコースの至る所にウェットパッチの残る状況だった。

 ポールの三井は今回もスタートを決めてトップで1コーナーに飛び込む。その後ろでは予選3番手の荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)がまたしても予選2番手の小出峻(HFDP RACING TEAM)をかわして2位に浮上。さらに予選4番手の小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)も小出を捉えて3位で2コーナーを立ち上がるが、小出はすかさず次のS字で小林に並びかけ、3位を奪い返した。

 その後方では5位の宮下源都(WARMTECH Skill Speed)を西村和真(HFDP RACING TEAM)と中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)が攻め立てる熾烈なバトルが展開され、1周目に中村が西村を抜いて6位に浮上する。

 するとその西村に今度は新原光太郎(ZAP SPEED F110)、岩澤優吾(BJ Racing F110)そして洞地遼⼤(アキランドレーシングF110)が一斉に襲い掛かり、2周目の1コーナー手前では4ワイドのバトルが展開された。この戦いを制したのは洞地だ。

 しかしその後方で、インディペンデントカップの齋藤真紀雄(CSマーケティングアキランドF110)が2周目の130Rでコースアウト。続いて最終コーナーでは伊藤慎之典(KRac Motorsports F110)とDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が絡むアクシデントが発生。さらに3周目のS字で単独スピンを喫した吉村渉(Media Do影山Racing F110)を回避しようとした鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)がスピン。セカンドグループでバトルを展開していた岩澤も3周目にストップと、コースの至る所で停止する車両が相次いだため、トップが4周目に入ったところでセーフティーカー(SC)が導入された。

 吉村と鳥羽は大きく順位を落としながらもコースに復帰し、そのほかの車両の回収が終わった5周目にSCはピットイン。レースは6周目から再開となる。

 すかさず荒川との差を詰めにかかった小出は130Rやシケインで荒川の隙を窺うが、荒川も懸命に押さえ込む。それでも8周目のシケインで小出は荒川を捉えて2位を奪い返した。

 しかしトップの三井はこの時すでに2秒ものリードを築き上げており、追撃もそこまで。三井優介が第7戦に続いて連勝を飾り、25ポイントを獲得。トータル162ポイントとし、2位に終わった小出峻の161ポイントを上回り、ランキングトップに躍り出た。3位には荒川鱗が入った。

 またインディペンデントカップは、3周目のアクシデントで大きく順位を落とした鳥羽豊が見事な追い上げを見せ、ファイナルラップで近藤善嗣(AdvaNceD IoTくじらRn)を抜いてトップに立ち、今季7勝目を挙げると共に、第4戦鈴鹿から負けなしの5連勝を達成した。

 FIA-F4選手権はこのあと第9戦、第10戦が9月17-18日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO


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