F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第2戦富士決勝 小出峻が雪辱のポール・トゥ・フィニッシュ! ルーキー三井優介も連続表彰台をゲット

14周の決勝がスタートした

 2022年FIA-F4選手権第2戦の決勝が5月4日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、小出峻(HFDP RACING TEAM)がポール・トゥ・フィニッシュを決めて今季初勝利を挙げた。

富士山をバックに繰り広げられるバトル

 第2戦決勝は午前8時より14周で行われた。天候は快晴。コースはドライだ。

 スタートでホールショットを奪ったのは小出。予選2番手の平安山良馬(TGR-DC RSフィールドF4)はスタートで出遅れ、後続に飲み込まれてしまう。代わって予選3番手の伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)が2位に上がり、5番手スタートの荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が3位に浮上してきた。その後方では7番手スタートの三井優介(HFDP RACING TEAM)が5位に順位を上げてコントロールラインに戻ってきた。

 トップの小出は後続に1秒917の大差をつけてコントロールラインに戻ってくると、2周目にはそのリードを2秒865にまで広げる。

 荒川は2周目の1コーナーで伊東を捉え、2位に浮上する。その後方では三井と吉村渉(Media Do影山Racing F110)が熾烈な4位争いを展開。5周目の1コーナーで吉村のインに三井が飛び込んで4位に浮上すると、それに乗じて6位の岩澤優吾(BJ Racing F110)も吉村を抜き去る。吉村はさらにその後方からやってきた小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)に追突され、一気に12位まで後退してしまった。

 岩澤は7周目の1コーナーで三井のインをつくが、三井もすかさず立ち上がりでラインをクロスさせて抜き返し、3位を走行する伊東の追い上げにかかる。

 この間にトップの小出は7周終了時点で3秒908、10周終わって4秒715と着実にリードを広げていく。

 一方、三井はファイナルラップの1コーナーで遂に伊東に追いつき、アウトから並びかける。2台は並走のまま2コーナーを立ち上がるが、コカコーラコーナーでは三井が前に出た。

 こうしてレースは小出峻(HFDP RACING TEAM)が一度もトップを明け渡すことなく14周を走り切って今季初勝利をものにし、荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が2番目にチェッカーを受けたが、競技団は荒川に対して1周目の1コーナーで走路外追い越しがあったとして、レースタイムに40秒加算のペナルティを課した。

 これにより荒川は21位に降格、三井優介(HFDP RACING TEAM)が2位に繰り上がり、伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)が3位に。ともに昨日に続いて表彰台に登ることになった。

 インディペンデントカップは予選トップの鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)と同2番手のDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が序盤から抜きつ抜かれつのドッグファイトを終盤まで繰り広げ、最後は鳥羽がDRAGONを押さえてチェッカー。昨日に続いて開幕2連勝を飾っている。

 次戦の舞台は伝統の鈴鹿サーキット。5月28-29日開催だ。

優勝は小出峻(HFDP RACING TEAM)

決勝2位は三井優介(HFDP RACING TEAM)

決勝3位は伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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