F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第14戦もてぎ決勝 小出峻が逆転勝利で2022年のシリーズチャンピオンを獲得!!

小出峻(HFDP RACING TEAM)を先頭とするトップ争い

 2022年FIA-F4選手権シリーズ第14戦の決勝が11月6日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、予選2番手からスタートした小出峻(HFDP RACING TEAM)が今季9勝目を挙げて2022年のシリーズチャンピオンを獲得した。

決勝レースがスタートした

 午後8時20分より行われた第14戦決勝はスタートではいきなり多重クラッシュが発生し、直ちにセーフティーカーが導入されるという波乱の幕開けとなった。

 グリッド上でエンジンストールしてしまった下野璃央(Dr.Dry F110)に近藤善嗣(AdvaNceD IoTくじらRn)とSYUJI(RSS F110)が相次いで激突。下野の87号車はリヤ周りを大破したほか、SYUJIの27号車、近藤の99号車も走行不能の状況で、そのままリタイヤとなったのだ。

 一方、スタートでトップに立ったのはポールポジションの小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)。2位が小出、以下荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)、宮下源都(WARMTECH Skill Speed)、大滝拓也(Media Do影山Racing F110)と続き、小出とチャンピオンを争うはずの三井優介(HFDP RACING TEAM)は6位まで後退してしまった。

レースは2度セーフティーカーが導入された

 セーフティーカーは4周終わりでピットイン。レースは5周目にリスタートする。ここでのトップは小林。2位に小出、以下荒川、宮下、大滝、三井と続く。

 2位の小出はS字、V字、ヘアピンと果敢に小林に並びかけ、90度コーナーでついにインから小林を抜き去ってトップに浮上する。

 小林も最終コーナーから1コーナーでトップ挽回のチャンスを窺うが、続く3コーナーで小出をアウトから抜こうとして痛恨のオーバーラン、この間に荒川と宮下の先行をも許してしまい、4位に後退してしまった。

 その直後、3-4コーナーで伊東黎明と奥住慈英(ATEAM Buzz Racing)が絡むアクシデントが発生。2台がグラベルにストップしてしまったため、7周目から再びセーフティーカーが導入された。

 セーフティーカーは8周終わりでピットイン。9周目からリスタートとなったが、規定の30分までの残り時間はこの時点で6分余り。

優勝は小出峻(HFDP RACING TEAM)

決勝2位は荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)

決勝3位は宮下源都(WARMTECH Skill Speed)

 結局トップの小出が11周を完了した時点でチェッカーが出され、レースは終了となる。これにより小出峻が第12戦オートポリス以来の今季9勝目を挙げた。

 2位は荒川鱗、3位には宮下源都が入った。宮下は参戦2年目にして念願の初表彰台だ。

 この結果、小出は参戦3年目にして念願のシリーズチャンピオンを獲得。最終戦まで小出とタイトルを争った三井優介はランキング2位に終わったが、ルーキーイヤーの成績としては上出来だったと言えよう。

 これで2022年のFIA-F4選手権シリーズは全ての日程を終了した。今シーズンは40台というエントリー台数を記録し、過去最大の盛り上がりを見せたが、果たして来年はどんな戦いが繰り広げられることだろう。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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