TCRジャパンサタデーシリーズ第1戦は3日、富士スピードウェイで決勝を行い、予選3位からスタートした井上恵一(NILZZ Racing)が、上位陣のペナルティーもあり繰り上がって優勝を飾った。
決勝は午後1時10分にフォーメーションラップが始まった。
好スタートを決めたのはポールポジションのヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)でトップで1コーナーへ向かう。予選2位の藤井優紀(Audi Team Hitotsuyama)は動き出しが鈍く、予選3位の井上恵一(NILZZ Racing)が1コーナーでアウトから2位に上がった。
3位に落ちた藤井だったが井上に食らいつく。各コーナーでのテールトゥノーズの争いは、2周目の最終コーナーで井上に並びかけた藤井が3周目の1コーナーでインから2位に浮上。争いに決着をつけた。
3位の井上は4周目の1コーナーでは加藤正将(Audi Team Mars)にもかわされ4位に落ちる。
2位以下の争いを尻目にトップのヒロボンは独走態勢を築き、レースは終盤に差し掛かるが、3位の加藤がマシントラブルで1コーナーでストップ。セーフティーカー(SC)が導入されることとなった。
SCがピットロードに向かい、残り1周でレースは再開されたが、ここでトップのヒロボンと2位の藤井がSCが第1セーフティーカラーラインを過ぎる前にSCを追い抜いてしまう。このため2人にはリスタート違反で30秒加算のペナルティーが下されることとなった。
優勝は3位でゴールした井上、2位には佐藤潤(Adenau IDI GOLF TCR)が、3位には後方から追い上げ佐藤とバトルを演じていた中谷明彦(DOME RACING)が入った。
サンデーシリーズの決勝は明日4日午後12時40分より、20分+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI