SUPER GT

SGT:第4戦もてぎ決勝会見 山本尚貴「この勝利を北野前社長に捧げたいと思います」

GT500クラス優勝 1号車・STANLEY NSX-GT

牧野任祐(TEAM KUNIMITSU)

「まずは優勝できて本当によかったです。僕は色々あって開幕戦を欠場することになり、この前の富士で戻ってくることができてよかったと思っています」

「レースに関しては前半厳しい部分がありましたが、追いついて走ることはできていましたし、後半に向けてできることは自分の中ではできたと思います。あとは本当に(山本)尚貴さんのおかげです。見てるだけでこれだけ心臓に悪いレースを、自分が走ったらどんな風になるんだろうなと思いました。尚貴さんのおかげで勝てたと思いますし、チームの皆さんも素晴らしい作業で送り出してくれました。ポール・トゥ・ウィンという望んでいた結果を得ることができてよかったです」

「(阪口)良平さんは、僕がスーパーFJに上がった時に『四輪の走らせ方とは』というものを教えてもらった方なので、(一緒に会見に出られて)本当に嬉しいです」

山本尚貴(TEAM KUNIMITSU)

「会心の勝利だったと思っています。自分の思い描いてきた理想の展開に持ち込み、描いたとおりにチェッカーを受けることができたと思うと、最高ですね」

「地元でポールポジションを取ったことも初めてですし、優勝したのも初めてです。ツインリンクもてぎの表彰台の一番高いところに登りたいと思いつづけて、気づけば12年も経ってしまいましたが、ようやくトップに立つことができて、チームとブリヂストンさん、ホンダさんに感謝しています。また、牧野選手が病欠していた間も、武藤(英紀)選手に代打をしていただいて、そこでの武藤選手のフィードバックもこの勝利に関わっているので、武藤選手にも感謝しています」

「また今回はスタンレーとしての初勝利ということで、前社長の北野(隆典)さんに捧げる勝利だと思っています。レイブリックブランドからスタンレーブランドに変更して、このカラーリングに決めて、このカラーリングで走るのを楽しみにされていた方の一人でしたが、残念ながら優勝する姿を見ることなく、病気のために今年の1月に天国に召されてしまいました。僕も長年レイブリックさんとスタンレー電気さんにお世話になってきて、社長にもお世話になってきました。レイブリックとしてチャンピオンを取るところまではお見せできたんですけど、できればスタンレーカラーになった1号車が勝つところも見ていただきたかったなと思います。でも天国で見守ってくださったと思うので、この勝利を北野前社長に捧げたいと思います」

GT300クラス優勝 2号車・muta Racing Lotus MC

加藤寛規(muta Racing INGING)

「感想と言われればもう嬉しいとしか言いようがありません。今シーズン新しい体制になって、タイヤも、チームも、パートナーも変わって、そのシンクロがなかなかうまくいかない中でシーズンがスタートしちゃいました。前回のレースから2ヶ月が空いたことでチームがデータを見直してくれて、僕も走らせ方やセッティングを考える時間がいっぱいできたので、それを今週試すことができ、速さを出すことができました。そしてこの暑さの中、もてぎは非常にブレーキにきついコースなんですけど、ADVICSさんが素晴らしいABSのシステムを作り上げてくれました。本当に全てがミックスして勝てたって感じですね。阪口選手が1勝目ということで、それに寄与できたのも嬉しいですし、チームとしても新しい体制で1勝目を飾れたんで本当にみんなに感謝しています」

「本当はもう1周あとにピットに入る予定だったんですけど、ピットから『車両火災があるみたい』と言われて、コースを見たら本当に煙が上がっていたので、『これはSCが出るかもしれないな』と思ったので入っちゃおうと。ピットのファインプレーですね」

「昨日の予選が17位ということで、普通に行ったら(勝つのは)無理だな、と思っていました。そこでタイヤ無交換も視野に入れつつ、レース展開によって判断しましょうという形で進めていました。ただ残り25周まできて『タイヤ交換しますか?』と聞かれた時は『嘘でしょう?』と。ここまできたらギャンブルしなきゃでしょうということで、最終的に無交換にしてもらいました」

阪口良平(muta Racing INGING)

「もてぎは厳しい戦いになると思っていましたが、公式練習から感触が良くて、予選の時にブレーキのセッティングを色々やっていただいたら、ブレーキング一つでターンできるような、良いフィーリングになったんですけど、その分ストレートが遅くなるような面もあって、それで僕が担当したQ1で敗退してしまいました」

「ただレースラップは今回は本当にいいと感じていましたし、加藤さんも1台ずつ抜いてきてもらってたんで、タイヤ替えようかどうしようかと思ったんですけど、(スティントを)引っ張ってもらったので、それなら無交換で行こう、となりました。『無交換で』と言われたら、僕としては『ですよね?』としか言えないですよ。ドライバー交代で足を引っ張っちゃいけないとも思いましたし」

「後ろから平中選手と吉田選手が迫ってきて、2台ともタイヤ交換をしているということですごい勢いで追いついてきたんですけど、追いつかれた時にはもう僕らの方がトラクションが優っていたのかなという感じでした。しっかり押さえてしっかり加速すれば、ブレーキで抜かれることはないかなと思っていたので、あとは500にラップダウンされる時だけ本当に気をつけて走りました。個人的には僕の1勝目ということで嬉しいんですけど、もう一人の阪口(晴南)も頑張ってます、ということで(笑)(牧野)任祐もちっちゃい頃から知ってるんで、まさかこんな風に一緒に会見に来れると思ってませんでした。本当にチームに感謝しています」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO


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