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SF:第2戦鈴鹿決勝 PPの#5福住がまさかのリタイヤ!! #16野尻が開幕2連勝を達成

2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の決勝が4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手からスタートした#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)が開幕戦富士に続いて2連勝を飾った。(天候:晴れ コース:ドライ)

優勝は野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 決勝2位は平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19) 決勝3位は笹原右京(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)

第2戦決勝は午後2時30分にフォーメーション開始。周回数は30だ。また開幕戦に続いて今大会も決勝中に最低1回のタイヤ交換が義務付けられており、トップが10周目の第1セーフティーカーラインに到達してから最終周回に入るまでにタイヤ交換を行わなければならない。

スタート時の気温23℃、路面温度は31℃上空からは強い陽射しがコースに降り注ぎ、最終コーナー方向から1コーナーに向かって追い風が吹く中で各ドライバーが走行を開始。しかしここで#39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が痛恨のストール。大きくグリッドを落とすこととなった。

スタートでトップに立ったのはポールの#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)。予選3番手の#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)はストールを喫して14位に後退。2位には#16野尻が上がり、#20平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が3位に。

1周目の順位は#5福住-#16野尻-#20平川-#6笹原-#19関口-#15大津-#38坪井-#37宮田-#1山本-#18国本-#51松下-#36アレジ-#3山下-#64大湯-#39阪口-#14大嶋-#4中山-#7小高そして#12カルデロンだ。

#64大湯は2周目のバックストレートで#36ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)をオーバーテイクシステムを使って捉え、13位に。5周目の1コーナーでは#51松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)を大外から抜き去り、12位に浮上してきた。

トップの#5福住は序盤から一気に後続を引き離しにかかる。3周を終えた時点で1.723秒のリード。5周目には2.473秒、8周目に3.033秒と着実にリードを広げてきた。

ところが9周目。バックストレートに差し掛かった#5福住は右リヤタイヤをバーストさせてしまい、そのままピットインを余儀なくされる。5号車のダメージはタイヤだけでなくサスペンションにまで及んでおり、残念ながら福住のレースはここで終わってしまった。

これにより#16野尻がトップに浮上した。

その野尻が10周目を走り終えると、すぐさま#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、#15大津弘樹(TEAM MUGEN SF19)、#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#51松下、#39阪口、#12タチアナ・カルデロン(ThreeBond SF19)らが相次いでピットに飛び込み、義務付けられたタイヤ交換を行った。

続いて#6笹原右京(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)、#4中山雄一(ORIENTALBIO KONDO SF19)が11周終わりでピットイン。

12周終わりで#7小高一斗(KCMG Elyse SF19)がピットへ。

そしてトップの#16野尻は13周目にピットイン。#64大湯もこの周でピット作業を行なった。

これで暫定トップは#20平川に。その平川と#38坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)は14周終わりでピットイン。これでピット作業を行なっていないのは#37宮田と#36アレジのトムス勢だけとなった。

#20平川は#16野尻の後ろでコースイン。オーバーテイクシステムを使って平川に先行した野尻だったが、1コーナーでまさかのオーバーシュート。それでも平川の前でコースに戻ってきた。

15周終了時点での順位は#37宮田-#36アレジ-#16野尻-#20平川-#6笹原-#19関口-#15大津-#38坪井-#1山本-#64大湯-#3山下-#4中山-#39阪口-#51松下-#7小高-#12カルデロン-#14大嶋-#18国本に。

ところが16周目の130Rで#18国本は痛恨のスピンアウト。激しくウレタンバリアに突っ込んでしまう。これによりセーフティーカーが導入され、コース上はフルコースイエローに。これを見てトムス勢の2台は即座にピットイン。#37宮田は#15大津の後ろ、#36アレジは#3山下の後ろでコースに復帰した。

これにより17周終了時点での順位は#16野尻-#20平川-#6笹原-#19関口-#15大津-#37宮田-#38坪井-#1山本-#64大湯-#3山下-#36アレジ-#4中山-#39阪口-#51松下-#7小高-#12カルデロン-#14大嶋となった。

セーフティーカーは19周終わりでピットイン。レースは20周目から再開となった。一気に逃げにかかるトップの#16野尻。その後方では#20平川が#6笹原の猛攻に晒されながらなんとか2位をキープしている。

#1山本、#64大湯のナカジマ勢は21周目まで待ってオーバーテイクボタンを作動、これにより山本は#38坪井を抜いて7位に浮上した。すかさず#38坪井は21周終わりのホームストレートでオーバーテイクシステムを作動、ボタンを3コーナーまで押し続けて#1山本をアウトから抜き返す。

26周目のシケインで#39阪口が#3山下を抜いて11位に。

続いて27周目には#36アレジがホームストレートでオーバーテイクボタンを使い、残量ゼロの#64大湯を抜いて9位に上がってきた。

#36アレジは28周終わりにもオーバーテイクシステムを使って#1山本に迫るが、山本もボタンを押して応酬、8位を守り切る。

そしてレースはファイナルラップを迎えた。

トップの野尻は29周終了時点で1.453秒のリード。2位平川は最後のバックストレートでオーバーテイクシステムの残量全てを使い切るが時すでに遅し。#16野尻智紀が開幕戦富士に続いて2連勝を飾った。
2位は#20平川亮。3位には牧野任祐に代わって第1戦、第2戦をドライブした#6笹原右京が入った。笹原にとっては参戦2年目にして初の表彰台だ。

次戦の舞台は九州のオートポリス。5月16日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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