全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦は20日、富士スピードウェイで決勝を行い、予選3位からスタートした小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が初優勝を飾った。
決勝レースは早朝午前8時10分からフォーメーションラップが始まった。上空は晴れ渡り朝日が場内に差し込む。
フォーメーションラップは2周行われたが、その1周目にルッカ・アレン(Albirex-RT)がダンロップコーナーでスピン。アレンが通常のグリッドに戻ったため、スタートディレイとなった。改めてフォーメーションラップ2周が行われ周回数は13周に減算された。
好スタートを切ったのは予選2位の宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)。しかし宮田は1コーナーでブレーキをロックさせ、オーバーラン。ポールポジションの阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)もオーバーランして、そのインから予選3位の小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が2コーナー立ち上がりでトップに立った。2位には阪口が、3位には宮田が続く。
トップに立った小高は、1周目に2位の阪口を1秒1引き離してストレートに戻ってくると、2周目にはその差を2秒5、3周目には2秒6まで広げた。
ここから阪口はこの時点でのファステストラップを記録して、小高との差を徐々に縮め始める。7周目には1秒5まで迫るが、ここから小高も粘る。この差は最終ラップまで縮まらず、小高は13周を回ってうれしい初優勝を飾った。2位には阪口が、3位には宮田が入った。
河野駿佑(RS FINE K&N 320)と名取鉄平(TODA FIGHTEX)は4位争いを繰り広げてきたが、7周目に河野をパスした名取が4位、河野は5位でレースを終えた。6位には入山翔(Albirex-RT)が入った。
マスタークラスは終始トップを譲らなかった今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が初優勝を飾った。
注目の本山哲(REBELLION Buzz 320)と山本左近(REBELLION Buzz 320)はオープニングラップで接触。本山はリタイア、山本は8位でレースを終えた。
最終第17戦決勝は本日午後12時35分より15周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Hiroyuki MINAMI
Yoshinori OHNISHI