鈴鹿・岡山S-FJ選手権

S-FJ:第4戦鈴鹿決勝 リバースグリッドでも止まらない 岡本大地が接近戦を制してこの日2勝目、開幕から4連勝

14周の決勝がスタートした

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ第4戦は20日、鈴鹿クラブマンレース第5戦、鈴鹿サーキット西コースで決勝行い、リバースグリッドとなった6位スタートの岡本大地(FTK・レヴレーシング)が接近戦を制してこの日2勝目、開幕からの連勝を4と伸ばした。

佐藤巧望(61号車)と岡本大地(8号車)の争い 優勝は岡本大地(FTK・レヴレーシング) 決勝2位は佐藤巧望(YST.KK-SII.制動屋) 決勝3位は上野大哲(SACCESSRACING) 16番グリッドからの驚異の追い上げで5位に入った元嶋成弥(MYSTサクセスレーシングFIRST MOLDING) 表彰式

 スーパーFJ第4戦は予定より10分遅れ、上空には雲が広がり時折小雨が落ちる肌寒い中、午後4時50分にフォーメーションラップが始まる。前レースでクラッシュしたマシンの修復はならず、西村和真(WEST 19J)を除く17台がグリッドを離れた。

 このレースは第3戦決勝結果上位6台のリバースグリッド制となっており、ポールポジション(PP)の位置に付いたのは前戦6位の上野大哲(SACCESSRACING)。以下、岡本大輝(Koudai・M2・KK-SⅡ)、佐藤巧望(YST.KK-SII.制動屋)、太田浩(ミスト・セキグチ・制動屋)、下野璃央(Drago CORSE 10V)と続き、前戦優勝の岡本大地(FTK・レヴレーシング)は6番グリッドに付いた。

 スタートではフロントローの2台、上野と岡本大輝の動き出しが鈍く、3番グリッドの佐藤がトップに立つ。続く2位には上野。そしてこの混乱に乗じて前車の間をすり抜け3位に上がってきたのは岡本大地。岡本大地はさらにヘアピン立ち上がり先の200Rで2位に浮上。1周足らずで6番グリッドから2位まで上がってきた。

 1周目の時点でトップ佐藤と2位岡本大地の差は1秒7。トップを追う岡本大地はファステストラップを連発してこの差を徐々に削り始める。3周目には1秒を切り、5周目には0秒2と岡本大地が佐藤の背後に迫る。

 7周目の西ストレートで佐藤に並びかけた岡本大地はついに200Rで佐藤の前に出た。しかし佐藤も負けずに、抜かれた岡本大地に食い下がる。2人のドライバーはそれぞれ、コース上で速いところと遅いところが違っているため、ここからこの2人の抜きつ抜かれつのバトルが始まる。

 10周目には再び佐藤の先行を許した岡本大地だったが、ショートカットシケインで佐藤を抜き去りトップを奪還。ここでようやく2人の争いに決着が付いた。

 岡本大地は14周を回ってトップでゴール。2位は惜しくも佐藤。3位はスタートの失敗が悔やまれる上野が入った。

 8番グリッドからスタートした小松響(Rn-sports・OKABE・KK-SⅡ)は、1周目に7位に上がると3周目に5位、7周目には先行する太田を捉え4位でゴールした。

 ジャンプアップ賞があるなら文句なく元嶋成弥(MYSTサクセスレーシングFIRST MOLDING)だろう。前戦のペナルティーでほぼ最後尾の16番グリッドからスタートした元嶋は1周目に早くも11位までポジションアップ。さらに周回ごとに次々と前車をパスし4周目には7位、10周目には2台をまとめて料理し5位と11台抜きでレースを終えた。

 6位には若者に交じり健闘した最年長の太田が入った。

 ここまで開幕から4連勝の岡本大地は、次戦最終戦を待たずしてチャンピオンを決めた。最終戦は9月20日にフルコースに舞台を移し決勝が行われる。岡本大地の全戦優勝がなるかに注目したい。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


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