9月20日、ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパン(PCCJ)シリーズ第4戦代替レースの決勝が、栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、スタートでトップに出た#60小河諒(LM corsa)が後続の執拗な追撃を抑えきり優勝を飾った。プロアマクラスは#25内山清士(NIHON KIZAI PORSCHE)が競り合いを制して優勝。アマクラスは#15神取彦一郎(911 Service)が独走で優勝を飾った。
SUGOで行われるはずだった第4戦が悪天候で中止となったため、急きょ組まれた代替レースは、実質シリーズの最終レースとなる。時折降っていた雨も上がり、16時からの決勝はドライコンディションのなか行われた。
スタートでは2番グリッドの#60小河が好スタートを見せ、#31上村優太(Nine RACING)、#24近藤翼(NIHON KIZAI PORSCHE)を従えて1コーナーに飛び込む。この3車は一定の間隔を保ちながらトップグループを形成。コースレコードを上回る1分53秒台のハイペースで周回を重ねる。
5周を過ぎたあたりから、#24近藤が若干遅れはじめ、#60小河と背後に迫る#31上村の一騎討ちの様相を呈してくる。両者のハイレベルな戦いは最終12ラップまで続いたが、#60小河が抑えきってチェッカーを受けた。
見応えのある好バトルだったが、レース後2位フィニッシュの#31上村には複数回の走路外走行があったとされ、プラス30秒のペナルティが課されることに。やや残念な幕切れとなった。
プロアマクラスは、クラスPPスタートの#98IKARI(BJR PORSCHE)がオープニングラップの1コーナーでスピンを喫し脱落。以降は#25内山と#77浜崎大(GR-Racing VENTILER)が常にコンマ数秒差の接近戦を演じた。この状態はチェッカーまで続いたが、終始トップを守った#25内山が逃げ切りに成功した。
アマクラスは、午前中の雨のレースでタイヤ選択を失敗した#15神取が、その鬱憤を晴らすかのような走りを見せ他を圧倒。スタートから#36Sky Chen(SKY MOTORSPORTS)との差を着実に開き、最後は21秒の大差をつけ快勝。
このレースで今シーズンのPCCJは全日程を終了。総合は#24近藤翼(NIHON KIZAI PORSCHE)、プロアマクラスは#25内山清士(NIHON KIZAI PORSCHE)、アマクラスは#36Sky Chen(SKY MOTORSPORTS)がチャンピオンに輝いた。
第4戦(振替)レース結果
■総合
1位#60小河諒(LM corsa)
2位#24近藤翼(NIHON KIZAI PORSCHE)
3位#20石坂瑞基(Porsche Japan Junior Programme)
4位#31上村優太(Nine RACING)(※ペナルティ+30秒)
■プロアマクラス
1位#25内山清士(NIHON KIZAI PORSCHE)
2位#77浜崎大(GR-Racing VENTILER)
3位#3TAKASHI HATA(A-NeKT & TeamKRM)
4位#98IKARI(BJR PORSCHE)
■アマクラス
1位#15神取彦一郎(911 Service)
2位#36Sky Chen(SKY MOTORSPORTS)
3位#51春山次男(BINGO RACING)
Photo: Keiichiro TAKESHITA