岡山国際サーキットで行われている2020スーパーGT公式テスト。セッション2は午後2時より145分間で行われた、GT500クラスは上位10台が1秒以内という接戦となり、#17KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組)が1'17.850でトップ。2位にも#8ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組)が続き、午前に続いてホンダNSXが1-2という結果になった。GT300クラスは#21Hitotsuyama Audi R8 LMS(クリストファー・ミース/川端伸太朗組)がトップだった。
午前中のセッションが終わると再び雨が岡山国際サーキットに降り始めたため、セッション2も開始時点での路面はウェットだったが、走行が進むにつれて天候は再び回復、終盤には午前中同様スリックタイヤでのアタックが可能となった。
また午後2時30分からは今シーズンから導入されることになったフルコースイエロー(FCY)の訓練が実施され、各チームともポストの指示に合わせて減速、加速を繰り返してシステムの動作確認を行なっていた。
GT500クラスは序盤から#8ARTA、#100RAYBRIG、#17KEHINのNSX勢が好タイムを連発、ここに#12カルソニックGT-R、#23MOTUL GT-R、36au GR SUPRAそして#14WAKO'S 4CR GR SUPRAらが絡む接戦となり、開始78分で#100山本尚貴が1'19.411を記録してトップに立つと、その30分後に#23ロニー・クインタレッリが1'19.235、その10分後に#36サッシャ・フェネストラズが1'18.950、その直後に#23クインタレッリも1'18.942とタイムを縮めてきた。
専有走行に入ってからは、さらに激しいタイムアタック合戦が展開され、#100山本が1'18.289、#14大嶋和也が1'18.466までタイムアップ、最後に#17ベルトラン・バゲットが1'17.850とこの日唯一の1分17秒台に入り、トップで走行を終えた。2番手は昨年参戦1年目でGT300クラスを制し、GT500クラスへステップアップしてきたばかりの福住。1'18.147を叩き出して非凡な速さをみせつけた。3位には昨年の全日本F3を制したサッシャ・フェネストラズが1'18.235で続いた。
またセッション序盤から佐々木大樹が好タイムを連発していた#12カルソニックIMPUL GT-Rは混走終了間際にプロペラシャフト破損に見舞われて赤旗の原因を作ったが、専有走行までに早々と修理を終えて、こちらもGT500ルーキーの平峰一貴が1'18.644とまずまずのタイムを記録して走行を終えている。
GT300クラスは午前中に2回の赤旗原因を作った#6ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗/堤優威組)がまたしてもクラッシュ。赤旗の原因を作ったばかりか、フロントに大きなダメージを負って走行を終えてしまうことに。
一方、カラーリングを一新し、アウディのワークスドライバーであるクリストファー・ミースを迎えた#21Hitotsuyama Audi R8 LMSは専有走行が始まるや否や、ミースが1'25.649を記録してトップに。2位には#96K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南組)がつけ、#2シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝組)が続いた。
スーパーGT公式テストは明日も同じく岡山国際サーキットでセッション3、セッション4を行う。
Text:Kazuhisa SUEHIROPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI