SUPER GT

SGT:第3戦鈴鹿公式練習 GT500トップは#64Modulo NSX-GT。GT300は#55ARTA NSX GT3とNSXが両クラスを制す

2020オートバックス スーパーGT第3戦「藤巻グループ鈴鹿GT300kmレース」の公式練習が8月22日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは伊沢拓也/大津弘樹組(Modulo NSX-GT)、GT300クラスは#55高木真一/大湯都史樹組(ARTA NSX GT3)と、両クラスでホンダNSXがトップタイムを記録した。

公式練習は午前10時より混走が85分間、専有走行は各クラス10分間で行われた。天候は曇り。しかし連日の猛暑の中、気温32℃、路面温度42℃、湿度70%というタイヤにもドライバーにも厳しいコンディションで行われた。

#64 Modulo NSX-GTは序盤から速さを見せつけ、走行開始から15分が経過したところで伊沢が1'47.713、1'47.165と立て続けに1分47秒台の好タイムを連発してトップに立つ。

30分経過時点の順位は1位#64Modulo NSX-GT、2位に#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)、3位にはルーキー笹原の速さが光り、#16武藤英紀/笹原右京組(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が続く。

上位陣はここで一旦ピットイン。走行再開後に#23 MOTUL AUTECH GT-Rのクインタレッリが1’分47.664にタイムアップしているが、他のチームはここから決勝を睨んだロングランに移行したようだ。23号車もタイムアップの後は松田次生に交代して周回を重ねた。

開始から1時間10分が経過したところで#48田中勝輝/飯田太陽組(植毛ケーズフロンティアGT-R)の田中が2コーナー出口でスピンしたために赤旗が提示されて一旦セッションは中断。午前11時16分に走行は再開されたが、11時25分にGT300クラスの専有走行が始まるまでに順位の変動は見られなかった。

GT500クラスの専有走行は午前11時35分に開始。

この時点で気温は34℃、路面温度は44℃に上昇しており、タイム更新はなかなか厳しい状況となったが、#14坪井翔(WAKO'S 4CR GR Supra)が1'48.239で7位、その直後に#38石浦宏明(ZENT GR Supra)が1’47.696を記録して3位とそれぞれ順位をあげたところでチェッカーフラッグ。最後の最後に#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)も1’48.372を出して8位に食い込んでいる。

しかし結局上位2台はここではタイムを更新することはなく、また彼らを上回るチームも現れなかったため、トップは#64 Modulo NSX-GT、2位に#23 MOTUL AUTECH GT-R、そして3位は#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT GR Supra)と3メーカーがトップ3を分け合う結果となった。

第2戦優勝の#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)は6位、ポイントリーダーの#36関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組(au TOM'S GR Supra)はウェイトハンデの影響もあってか10位で走行を終えている。

なお#39ヘイッキ・コバライネン/中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)はコバライネンが専有走行を担当。新型コロナウィルスの影響で第1戦、第2戦は日本人の若手選手にシートを譲る格好となったが、第3戦になってようやく戦線に復帰してきた。しかしコバライネンのベストタイムは1'49.001。残念ながら13位に終わっている。

GT300クラスは開始早々に田中勝輝(植毛ケーズフロンティアGT-R)がS字でスピン、#25松井孝允/佐藤公哉組(HOPPY Porsche)の佐藤も前走車のディフューザーから生じた負圧でボンネットピンが外れてボンネットが開きっぱなしになる珍しいアクシデントに見舞われるなど、波乱の滑り出しとなったが、そんな中でも#55ARTA NSX GT3が序盤から速さをみせ、高木が1’58.866を記録してトップに立った。2位には#56藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)が続き、#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)が3位。新規参戦チームの#244久保凜太郎/三宅淳詞組(たかのこの湯RC F GT3)も新人三宅が速さをみせて1'59.440で4位に続く。

セッション中盤に入ると#9藤井誠暢/ケイ・コッツォリーノ組(PACIFIC NAC D'station Vantage GT3)の藤井が1'59.412を記録して4位に浮上、その後は各チーム決勝を見据えたロングランに移行したため大きな順位変動はなかった。

11時25分から10分間の専有走行に入ってもトップ3に順位変動はなく、GT300のトップは#55ARTA NSX GT3、2位に#56リアライズ 日産自動車大学校GT-R、3位#11GAINER TANAX GT-Rの順で公式練習は終了。

第2戦優勝の#2加藤寛規/柳田真孝組(シンティアム・アップル・ロータス)は21位と不本意な結果に終わったが、ランキングトップの#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は75kgものウェイトハンデを物ともせず、10位で走行を終えている。



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