スーパーFJ鈴鹿シリーズ第1戦は17日、鈴鹿サーキット東コースで決勝を行いポールポジションからスタートした澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)が2位以下を圧倒し、21周・18分45秒52秒781で初優勝を飾った。
鈴鹿上空の雲ははけたものの相変わらず厳しい冷え込みの中、午後4時15分20台が参加してフォーメーションラップが始まった。ところが全車ホームストレートに戻ってきたところで予選4位、吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-II☆MYST☆ED)のマシンのドライブシャフトが折れ、ピットウォール側に止まったため、スタートはディレイ。周回数は22周から21周に減算され2度目のフォーメーションラップが行われた。
スタートはポールポジションの澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)の蹴り出しが良く、ホイールスピン気味だったものの2位以下を制してトップで1コーナーへ向かう。予選順位通りに2位に元嶋成弥(KK-S・制動屋・MYST)が、3位に荒川鱗(Drago CORSE 10V)が続き、予選4位の吉田が抜けたため4位には岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)が、5位には入山翔(giddy up KKSⅡ yamasyo)が上がってきた。
トップに立った澤は盤石。自身のファステストラップを更新しながら2位以下を突き放し早々に独走態勢に持ち込む。2位の元嶋はトップ澤のペースには及ばなかったものの、3位の荒川よりタイムは良く、やがて単独走行となった。
一方、3位の荒川は4位岩佐、5位入山を従えての苦しい戦いとなった。中盤までは4位以下を押さえていたものの、タイヤがたれるとマシンバランスが悪化。岩佐に並びかけられる場面もあり防戦一方。
16周目の最終コーナーでは、うまく立ち上がりをまとめた岩佐が、17周目の1コーナー手前で荒川の前に出てついに3位に浮上。続く2コーナーでも荒川は入山にもパスされ一気に5位まで落ちてしまった。
トップの澤は22周を走って最終的には2位以下を7秒以上離し独走優勝。2位には元嶋が、3位には岩佐が入った。4位には入山、5位荒川、6位中村賢明(M2 inoki KK-S2)と続いた。
優勝した澤は鈴鹿初優勝。今シーズンはこのシリーズに全戦参加しチャンピオンを狙う。
2位の元嶋は、スーパーGT300クラスで活躍する元嶋佑弥の弟。オートポリスシリーズで優勝の経験はあるが鈴鹿シリーズでは初表彰台となった。
3位の岩佐も今シーズンこのシリーズに全戦参加予定。SRS-Fも受講するとのことだ。
第2戦は3月17日、鈴鹿クラブマン第2戦としてフルコースで開催される。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI