スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ「鈴鹿クラブマンレース第5戦」は22日、鈴鹿サーキット西コースで決勝を行い、ポールポジションからスタートした澤龍之介(TPS/KK-SⅡ・制動屋)が、14周・19分46秒876で今シーズン4勝目を飾り、シリーズチャンピオンも手中にした。
決勝は午後1時50分にフォーメーションラップが始まった。午後1時前に降った雨は上がったものの路面は湿り気味。ウェット宣言が出されるも参加16台はすべてドライタイヤを履いてグリッドを離れた。
好スタートを切ったのはポールポジションの澤龍之介(TPS/KK-SⅡ・制動屋)でトップで130Rへ向かう。一方、予選2位の岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)はスタートをミス。好スタートを切った予選3位の荒川鱗(Drago CORSE 10V)に並びかけられるが、なんとか退けポジションをキープ。
前戦まで澤はトップに立つと独走劇を演じてきたが、成長著しい岩佐が澤にぴったりと付き、ドッグファイトに持ち込んだ。
澤と岩佐は0秒3前後の差で、後続を引き離しながら接近戦を演じる。5周目にはデグナーで澤がミスすると、岩佐と急接近。スプーンの侵入で並びかけ、2人はバックストレッチを併走。130Rでアウトからかぶせた岩佐がついにトップに立った。
2位に落ちた澤もあきらめない。岩佐の背後に付き隙をうかがうと、7周目のショートカットではブレーキングで岩佐を抜き返し、再びトップに立つ。
抜かれた岩佐も澤に張り付くが、0秒5ほど開いた差を挽回することはできず、澤が14周を走って、今季4勝目。澤は最終戦を待たずして今シーズンのシリーズチャンピオンも手中にした。
勝てばこの日18歳の誕生日を迎えた岩佐にとってバースデーウィンとなるはずだったが、惜しくも2位に甘んじることとなった。
3位でレースを始めた荒川は、シフトトラブルに悩まされていたが、なんとか後続を押さえきりこの順位でゴールを迎えた。
入山翔(giddy up KKSⅡ yamasyo)は今シーズン4度目の4位に終り、またしても表彰台に届かず。5位には元嶋成弥(KKS-2)が、6位にはHIROSHI OHTA(ミスト・セキグチ・制動屋)が入った。
第6最終戦は10月20日、東コースに舞台を移し開催される。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI