全日本F3選手権第9戦は22日、スポーツランドSUGOで決勝を行い、ポールポジションからスタートした宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が1度もトップを譲ることなくポールトゥウィンで今季3勝目を飾った。
第9戦決勝は午後3時10分にフォーメーションラップが始まった。雲は低く垂れ込めているものの終始雨が落ちることなくレースは進行した。
トップで1コーナーに飛び込んだのはポールポジションの宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)。2位には小高一斗(カローラ中京Kuo TOM'S F317)、3位にはシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)と予選順通りに続き、4位には予選4位のエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)をかわしたサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が上がってきた。
4周目には後方でマスタークラスのトップ争いをしていたDRAGON(TEAM DRAGON F3)と山口大陸(タイロクレーシング28号)が1コーナー立ち上がりで接触。DRAGONはその場でストップし、山口は走行を続けたものの最終コーナーでマシンを止めた。
この2台のマシンの排除のためレースはセーフティーカーが導入される。
セーフティーカーが退くと、9周目には1コーナーでミレッシをとらえたフェネストラズが3位に上がる。2位の小高のペースが上がらないためトップの宮田は徐々にリードを広げ、独走態勢を築いていく。
宮田は18周を走って今季3勝目のポールトゥウイン。ファステストラップも記録し今季初のフルマークでレースを締めくくった。
小高は終盤フェネストラズに攻められるが、これをしのいで自身最高位の2位でフィニッシュ。トムスにとっても今季初の1-2体勢となった。3位にはフェネストラズが入った。
4位は大きく遅れて大津弘樹(ThreeBond F318)が、5位には大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が、6位にはアーメドが入った。
マスタークラスはDRAGONと山口がリタイアしたため、久保田克昭(Planex・スマカメF3)が今季初優勝を飾った。
第10戦は明日23日、午前10時20分より25周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHI