2019年FIA-F4選手権第6戦の決勝が5月26日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#6太田格之進(SRS/コチラレーシング)が昨日に続いて2連勝を達成、ポイントランキングでも2位に浮上した。
午前8時15分から行われた11周の決勝は、スタート直後に2コーナーとヘアピンの2カ所で多重クラッシュが発生し、セーフティーカーの導入される荒れた展開となった。
スタートでトップに立ったポールポジションの太田は序盤から後続を引き離すつもりでいたが、このSCランのせいでそれは叶わず、最後まで1秒以内に#7佐藤蓮(SRS/コチラレーシング)を従えて接戦を展開することになった。
一方の佐藤も昨日の決勝でのタイヤの消耗状態から後半勝負と判断してセッティングを進めていたが、SCランによってタイヤに充分な熱が入らなかったため、その目論見は外れてしまった。それでも5周目のリスタートとファイナルラップのシケイン進入でオーバーテイクのチャンスを伺う佐藤だったが、太田は最後まで付け入る隙を与えずトップのままでフィニッシュ。今季2勝目を挙げてシリーズポイントを78に伸ばし、このレースを4位で終えた#60菅波冬悟(OTG DL F110)を抜いてランキング2位に浮上した。
3位にも昨日に続いて#5三宅淳詞(HFDP/SRS/コチラレーシング)が入り、Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクトが二日連続で表彰台を独占した。
インディペンデントカップはPCCJとダブルエントリーをしている#98KARI(TOEI BJRacing F110)がFIA-F4初優勝。ポルシェカップカートの特性の違いに戸惑いつつも着実に経験を積み重ねた成果がここで出た格好だ。
次戦の舞台は富士スピードウェイ。8月3-4日開催だ。
- 第6戦優勝 #6太田格之進(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
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前半のペースが思ったより良くて、そのまま離していけると思っていました。ドライビングやセッティングの関係で後半は離すってわけにはいかなかったんですがミスさえしなければ追いつかれても抜かれることはないと思ったのに、ファイナルラップでミスをしてしまってシケインでブロックしなきゃいけなくなったんで、まだメンタルを鍛えないといけないなと思いました。でも公式練習から全セッショントップで終われたのは自信に繋がりましたし、こうして勝てるクルマを用意してくれたチームには感謝したいです。開幕戦で落としたポイントが多くて、それでキツイ状況になっていますけど、ずっと勝ってれば追いつけるんで、そういう気持ちでやっていきたいです。
- 第6戦決勝2位 #7佐藤蓮(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
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昨日はタイヤがかなりタレてるのがわかったので、後半勝負と思っていたんですが、SCが入ったことで展開が変わってしまい、やっとタイヤに熱が入ったのが最後の方になってしまったので、そこが失敗だったなと思います。リスタートと最後のシケインに賭けていたんですけど、少し展開に恵まれなかったですね。次の富士はホンダの苦手としている夏の大会ですが、しっかり成績を残してチャンピオンシップに向けていいレースにしようと思います。それまでのインパーバルでもっと成長した姿を見せられるように頑張ります。
- 第6戦決勝3位 #5三宅淳詞(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
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昨日と連続で3位。ポイント取れたのは良かったんですけど、昨日と同じ展開で。一緒に走りこんでる同じメンバーに勝てませんでした。ここで遅かったことが次の富士でも響くと思うんですけど、問題点はわかっていても答えが見つからない状態です。昨日のことを踏まえて今日も自分なりにやってみたんですけど、ついていかなかったので間違っていたんだと思います。他の側面から考えて対策を見つけないといけません。チームのアドバイザーにも相談して、次の富士までに対策したいと思います。
- 第6戦インディペンデントカップ優勝 #98IKARI(Bionic Jack Racing)
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スタートは相変わらず下手くそで、1コーナーで佐藤さんに並ばれちゃって抜かれたんですけど、例のヘアピンのトラブルで僕はイン側を走り、佐藤さんがたまたまアウト側を走っていたんで後退して、そのままの順位でゴールしたって状況です。あとはギャップが少なかったんで全開で行くしかないと思って走りました。今までとにかく練習あるのみで、時間があればフォーミュラに乗らせてもらえるようにしてきました。それとドライバー以上に大事なのがクルマで、昨年走っていた石坂瑞樹くんのデータで走らせてもらってるんで助かってます。
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI