スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ第4戦は16日、鈴鹿クラブマンレース第5戦で決勝を行い、ポールポジションからスタートした三宅淳詩(KK-SⅡミスト制動屋)が危なげない走りで逃げ切り優勝、2連勝を飾った。
シリーズ唯一の西コースで行われる決勝は午後2時20分スタート予定だったが、前レースでの車両回収作業等があり、12分遅れの2時32分にフォーメーションラップが始まった。予選8位の宮島雄太(アキランド・イーグルスポーツ・KK-SⅡ)がグリッドへの試走中にショートカットでストップしたため22台がグリッドに付きスタートが切られた。
好スタートを切ったポールポジションの三宅淳詩(KK-SⅡミスト制動屋)がトップで130Rに向かう一方、予選2位の澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)は「スタート方法がわからなかった」と出遅れ、同3位の徳升広平(宮本電気工事社☆レプリ☆KKS)、同4位の荒川麟(Drago CORSE 10V)の先行を許し、4位に落ちてしまう。
スピードに勝る澤は2周目の130Rで荒川を、4周目にはスプーンの侵入で徳升をパスして予選順位の2位まで復帰。2秒弱先行する三宅への追撃を開始した。
澤は7周目にはここまでのファステストラップとなる1分24秒273をマークして三宅に追いすがるも、周回ごとのタイムが安定せず、逆に10周目には三宅がこのレースのファステストとなる1分24秒177を叩き出し、澤を突き放した。
レースは14周を回って終了。優勝は三宅で前戦から2連勝。澤も前戦と同じ2位に入った。3位には徳升が、4位には荒川が、5位には中村賢明(TAKE FIRST 10V)が続いた。
6位争いは、山田遼(Bitcoin cash 17J)、岡本大地(BITCOIN悟17J)、吉田宜弘(DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆MYST☆ED)の三つどもえ。順位を入れ替えながらの激しい展開となったが、6位・吉田、7位・岡本、8位・山田の順でゴールを迎えた。
優勝した三宅は地元三重県伊勢市在住の18歳、2位の澤は千葉県在住の16歳で、鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を受講中。ともに最終選考の5人に残り、スカラシップをかけてしのぎを削っている。
シリーズランキングでは3位に入った徳升が47ポイントでトップに立った。以下、2位・三宅(46P)、3位・吉田(46P)、4位・岡本(44P)と続いている。
次戦第5戦は10月21日に鈴鹿クラブマンレース第6戦として東コースで開催される。三宅の3連勝なるか? シリーズランキング争いにも注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI