トムス勢まさかのアクシデント!
全日本F3選手権第12戦決勝が7月8日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。
スタートではポールポジションの#1坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)と#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)がまさかの同士討ち。その結果トップに浮上した#23高星明誠(B-MAX NDDP F3)が今季6勝目をあげることになった。
Nクラスも予選での走路外走行により最後尾に降格となった#30DRAGON(B-Max Racing F306)が見事なリカバリーで序盤にトップに浮上、そのまま逃げ切って今季7勝目をあげた。
第12戦決勝は午後1時30分より15周で行われたが、スタートでポールの坪井に2番手スタートの宮田がインから並びかけるが、直後の1コーナーで宮田のフロントウィングと坪井のリヤタイヤが接触、両者アウトに飛び出して大きく順位を落とした上、坪井は右リヤをバーストさせてしまってレースを落とすことになってしまった。
コースに復帰し、1周目を9位で戻ってきた宮田は懸命に追い上げたが6位まで挽回するのが精一杯だった。
フロントローの二人が脱落した間隙を縫ってにトップに浮上したのは3番手スタートの高星。予選4位の#2大津弘樹(TODA FIGHTEX)が2位で続く。
高星は徐々に大津を引き離しにかかり、一時はその差を4.5秒差にまで広げるが、フリー走行からマシンバランスに問題を抱えていた模様で、終盤には2.715秒差にまで迫られることになった。
それでも今季6勝目をあげ、ファステストラップも記録して選手権を大きくリードすることに成功した。
大津も一時は#12アレックス・パロウ(THREEBOND)に背後に迫られる場面もあったが、落ち着いてこれを押さえ込み、自己最高タイの2位でフィニッシュした。
Nクラスでは予選のペナルティにより最後尾スタートになったDRAGONが見事な追い上げで4周目にトップに浮上、そのまま後続を振り切って今季7勝目。
B-MAXレーシングは今季4度めの両クラス制覇を達成してみせた。
2位には#11植田正幸(Rn山下製作所F308)、3位には#5アレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)が入った。
次戦第13戦決勝は明日朝8時35分より21周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum