F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第10戦富士決勝 ポールシッター#5大湯が雪辱の2勝目!

FIA-F4選手権第10戦の決勝が8月6日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、第9戦を欠場した#5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)がポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げた。

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第10戦決勝は午前8時40分より15周で行われた。この日の富士は快晴。朝から強い日差しが降り注ぐ中での戦いとなった。

ポールシッターの大湯は前日の第9戦決勝をリタイヤしたため他のドライバーよりもタイヤの消耗が少なく、この決勝では大きなアドバンテージを得ているとみられていた。実際大湯はスタートでトップに立つと、2位につける#6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)との差を一気に広げにかかる。

4周終了時点で1.070秒、6周終わりでは1.389とそのリードは広がっていったが、大湯が期待したほどのアドバンテージはなかったといい、それを裏付けるかのようにレースが8周を過ぎたあたりからは逆に笹原がその差を縮めていく。10周目には1.042秒、12周目には0.697秒、そしてファイナルラップを迎えた時点でその差は0.505秒となった。

しかし笹原も懸命に大湯に食らいついて周回を重ねていたこともあり、すでにタイヤは限界に達しており、セクター2、セクター3ではクルマを滑らせないように心を砕くだけで手いっぱいの状況。結局大湯がそのまま逃げ切り、今季2勝目、自身通算4勝目を手にすることになった。

3位には3番手スタートの#1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)が入った。序盤こそ#35河野駿佑(HubAuto F110)の猛追を受けたが、中盤以降は完全に単独走行で3位をキープしていたが、実は序盤からスロットル系の動作不良に悩まされており、終始苦しい走りを強いられていたとのことだ。

また、今回の富士大会がデビュー戦となった#18名取鉄平(ATEAM Buzz Racing F110)は予選15番手からのスタートながら着実に順位を稼ぎ、最後は8位でフィニッシュと、まずまずの結果を残している。

次戦の舞台は鈴鹿。スーパーGTのシリーズ戦としては今回が最後となる鈴鹿1000kmのサポートレースとして8月26-27日に行われる。

優勝  #5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)
今までは勝ちたいという気持ちが強過ぎました。SUGOの1レース目も両側から挟まれてリタイヤでしたが、一旦2位に下がってもいいという気持ちだったらぶつかってなかったかもしれません。2レース目に関してはもう謝るしかありませんけど。右京選手もすごく勝ってるからポイントリーダーってわけじゃなくて、無理をせず着実に2位3位をとって、確実に行けるところは勝つ。そこの差というか気持ちの部分が直せる部分だなと思いました。そこに気がつくことができたという意味ではSUGOは成長できたレースでした。他の人には本当に申し訳ないと思いますけど。
2位  #6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)
できればスタートで前に出たい気持ちでしたが、そううまくはいかなくて。大湯選手が1レースぶん走行していないこともあって、タイヤの状態が僕らよりはるかに良かったので、最初はとにかくついていければ御の字だと思っていました。僕は前半からタイヤを酷使していたので、レース中盤から後半は本当に厳しかったのですが、諦めずにミスなく走っていたら、最後に本当に差が縮まってきました。もちろん優勝できなかったことは悔しいですが、今回の2位は誇りに思えるというか、すごく頑張って100%出し切れたと思います。 鈴鹿は僕らHFDP勢によってはホームコースなので、2連勝目指して頑張りたいです。ポイント差を広げてはいますが、そこで気を抜かずに鈴鹿でさらに有利に進められたらと思います。
第10戦3位  #1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)
常にセクター2、3が遅かったので、そこが課題点だと思っています。それからレース序盤からでトラブルが起きていて、1速に入れたらエンジンが止まったり、シフトダウンの時にブリップしてくれなくて回転落ちちゃったりして。最初の数周はアクセル踏んでも失速したり、後半もシフトダウンの最中にコントロールしてくれなくてショック受けたり、そのために自分の満足する走りができなかったのは残念ですが、その中でスタートから順位を落とさず、3番手で終えられたのは良かったです。ただ前の2台は速かったので、今後はしっかりついていけるようにしたいと思います。昨日と違って追いつけなかった分悔しいですし、序盤苦しかったです。自分もまだF3が残っており、FIA-F4で走る機会はあまりないと思いますが、いきなりレースウィークに入っても優勝できるように、そしてポイントランキングも上がっていけるようにしたいと思います。頑張ります。
Text:Kazuhisa SUEHIRO


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