鈴鹿モータースポーツファン感謝デーではすっかりおなじみとなった「永遠のライバル対決」。
今年は星野一義、中嶋悟の「両選手」に加え、新たに関谷正徳「選手」が参戦、なんとGT500マシンを使っての国内三大メーカーの威信を賭けた戦いとして第1戦が3月12日に鈴鹿サーキット東コースを使って行われた。
使用されたのは#12星野車が2008年型ニッサンGT-R、#32中嶋車は2013年型ホンダHSV-010、そして#36関谷車が2013年型レクサスSC430。
星野だけ4.5Lエンジンで他は3.4Lってちょっとどうなのと思わなくもないラインナップだったが、ローリングスタートが始まってみれば#32中嶋が見事な加速で大外からポールの星野を抜き去り、そのまま独走状態に持ち込んで1日目の戦いを制して見せた。
スタート前は「ローリングスタートは経験無いので」と弱気な発言をしていた中嶋だったが、彼がかつてWECインジャパンやルマン24時間でトムス童夢のグループCカーを駆って活躍していたことはオールドファンには周知の事実である。経験は十分すぎるほどだ。
一方それを聞いた星野選手も「ローリングスタートでは1周目の1コーナーは追い越し禁止だ」などと怪しげな情報を中嶋に吹き込もうとしており、このライバル同士の戦いは今回もスタート前からちょっと感心しない形で始まっていたのだった。
一方、レースでは先輩二人に遠慮してか僅差の3位に終わった関谷選手だったが、レース後には明日のスタートをリバースグリッドでと主張するなど、こちらも一歩も引かない様子。
かくして三人の遺恨試合(?)はスポーティングレギュレーション不明のまま明日に持ち越された。
果たして栄光のチャンピオンベルトを持ち帰るのは誰なのか。
注目の第2戦は明日午後3時10分より同じく東コースにて3周で行われる。