SUPER FORMULA

SF:第4戦もてぎ決勝 デビュー4戦目で#20関口雄飛が早くも1勝を挙げ、ポイントリーダーに!

ルーキー関口会心の勝利!!
8月21日に栃木県のツインリンクもてぎで行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の決勝は、ポールポジションからスタートした#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)が終始危なげない走りで52周を独走し、SFデビュー4戦めにして早くも1勝を挙げただけでなく、シリーズポイントでもトップに浮上した。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選12,000人/決勝16,500人/大会総入場者数28,500人)

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第4戦決勝は午後3時より52周で行われた。
雨に翻弄された公式予選日と違い、決勝は蒸し暑い夏の陽射しの中での戦いとなった。
また今回はソフトタイヤ2セットがが投入されたことで、レース戦略にもこれまでとは違った要素が加わった。
しかし蓋を開けてみると序盤から逃げたい予選上位9台がソフト。トラフィックに捕まって思うようにペースが上がらないと思われる10位〜15位の中段グループがミディアム、とにかく序盤から順位を上げに行くしかない後ろ2列がソフトという明確な色分けがなされることになった。

ホールショットを奪ったのはポールの関口。予選4番手の#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)が2位に浮上し、#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40Y SF14)が3位につけ、予選2番手の#1石浦宏明(P.MU/CERUMO INGING)は4位に後退した。
しかし野尻はトラブルにより5周でリタイヤ。
この結果石浦が3位に浮上してロッテラーを追う格好になった。

トップの関口は序盤から一気に後続を突き放しにかかり、2周終了時点で早くもロッテラーとの差を3.5秒とすると、その後も攻めに攻めて25周めまでに10秒以上のマージンを築き上げ、34周めにようやくピットイン。ミディアムタイヤに履き替えてコースに復帰すると、その後も大きなリードを保って52周を走りきり、見事デビュー4戦めで勝利をものにした。

2位ロッテラーと3位の石浦は終盤まで接戦を繰り広げたが、結局そのままの順位でフィニッシュ。
ここまでポイントリーダーだった#16山本尚貴(TEAM無限 SF14)が8位に終わったため、シリーズポイントは関口17、ロッテラー15.5、石浦15となり、山本は4位入賞した#2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING)に次ぐランキング5位に後退した。

結局今回投入されたソフトコンパウンドは予想に反してミディアムとのタイム差がさほど大きくなく、耐久性も予想以上に高かったため、レース戦略を左右する決定的要素にはなりえなかった。
今回のレースで最後まで山本と接戦を繰り広げたF1経験者の#8小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)によれば、F1のハードとミディアムほどの差もなかったとのこと。レース展開を面白くするにはもっと極端な性能差が必要だったようだが、逆にF1ではピレリタイヤの耐久性を問題視する声も上がっており、この調整は非常に難しいものなのかもしれない。

次戦の舞台は岡山国際サーキット。
大地震のため中止となったオートポリス戦の代替レースとして9月10-11日に2レース制で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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