Japanese F3

JF3:第10戦富士決勝 終盤の波乱を制し、#23千代が待望の初勝利!!Nクラスは#25松井がぶっちぎりで2連勝

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終盤の波乱を制したのは千代勝正!!
全日本F3選手権第10戦の決勝が7月17日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#23千代勝正(B-MAX NDDP F3)が今季初勝利を挙げた。
Nクラスは#25松井孝允(サムライサポーターズF306)が後続を大きく突き放して2連勝を飾っている。

前に行われたスーパーフォーミュラのフリー走行で大きなクラッシュがあった影響で、第10戦決勝は予定時刻より15分遅れ、午前10時15分にフォーメーションラップを開始した。
路面はまだ濡れた箇所があるものの、レコードライン上はドライ。全車スリックタイヤでグリッドについたが、B-MAX勢の搭載するフォルクスワーゲンエンジンのパワーに対抗するため、トムスの2台とHFDPの2台は揃ってリヤウィングのメインエレメントを取り外すという思い切った作戦に出た。

この作戦が功を奏したか、ホールショットを奪ったのは3番手スタートの#8大津弘樹(HFDP)だった。
ポールシッターの#22ヤン・マーデンボローは1コーナーのブレーキングでわずかに膨らみ、2番手スタートの千代はイン側の濡れた路面に足を取られてホイールスピンさせてしまって大津の先行を許した格好だ。

しかしマーデンボローは1周終わりのホームストレートで早くもを大津を捉えてトップに浮上、一気に後続を突き放しにかかる。
一方、千代は序盤タイヤのウォームアップに手間取り、7周めにようやく大津をパス、この間にマーデンボローとの差は2.8秒に広がっていた。

1周あたりコンマ2~3秒のペースでマーデンボローとの差を縮めにかかり、12周めには1.5秒差にまで迫った千代だったが、13周めにミスをしてその差は2.3秒に広がってしまった。

これで万事休すかと思われたが、17周めの1コーナーでNクラスの#5アレックス・ヤン(ハナシマ)と#78片山義章(プチルマン)が接触、この車両を回収するためにセーフティーカーが導入されることになった。

レースは19周めにリスタート。
ここでスリップストリームをうまく使った千代がマーデンボローに並びかけ、トップで1コーナーを立ち上がっていった。
その後方では#37坪井翔(トムス)をチームメイトの#36山下健太(トムス)がかわして3位に。
山下はファイナルラップのプリウスコーナーでマーデンボローの攻略にかかるが、この隙に坪井が山下を再びかわして3位につき、一気にマーデンボローのスリップに潜り込む。

この間にセーフティーマージンを築いた千代がトップでチェッカーを受け、今季待望の初勝利をものにした。
2位には坪井の追撃をわずかコンマ16秒差で退けたマーデンボローが入り、坪井も今季9回目の表彰台を得た。

Nクラスはスポット参戦の松井がスタートで出遅れたもののすぐに挽回、2位の#DRAGON(B-MAX)に対して38秒もの大差をつけて2連勝を飾った。
3位には#9廣田築(アルビレックスRT)が入った。

全日本F3選手権はこのあと舞台をツインリンクもてぎに移して第11-12戦を行う。
8月20-21日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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