Japanese F3

JF3:第16戦SUGO決勝 優勝した山下健太が1ポイント差で逆転しポイントリーダーに。NクラスはDRAGONが今季2勝目

 全日本F3選手権第16戦は25日、宮城県のスポーツランドSUGOで18周の決勝を行い、総合で山下健太(ZENT TOM'S F312)が、NクラスでDRAGON(B-Max Racing F306)が優勝した。

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 第16戦決勝は午前8時30分から。未明に降った雨も上がり、雲間から太陽が顔を覗かせるようになったが路面は乾ききらずハーフウェット。Cクラス11人、Nクラス6人が参加してフォーメーションラップが始まった。

 スタートは「意外にグリップした」というポールポジションの山下健太(ZENT TOM'S F312)がトップで1コーナーへ。ぬれていたイン側からスタートした予選2位の坪井翔(ZENT TOM'S F314)は、予選3位のヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)、予選5位の石川京侍(TODA FIGHTEX)の先行を許し4位に落ちてしまった。

 トップに立った山下は序盤からスパート。2位に上がり山下を追いたいマーデンボローだったが、付いていけない。逆に2周目の1コーナーでアウトから石川をパスした坪井が背後に迫ってきた。

 トップ山下は12周目には2位マーデンボローとの差を3秒弱まで広げたが、終盤、Nクラスの周回遅れの処理に手こずりマーデンボローに1秒差まで詰められる。

 しかし、マーデンボローも背後の坪井の対応で山下を追い切れず、山下が18周を走って昨日につづきポールトゥウインを飾った。マーデンボローは2位。3位には坪井が入った。

 今季最高位タイの4位で石川が続き、5位・阪口晴南(HFDP RACING F312)、6位イェ・ホンリー(KRC with B-MAX F315)の順でゴールした。

 Nクラスはポールシッターの片山義章(Petit LM Racing)がスタートをミス。トップに立ったのは予選2位の植田正幸(Rn-sports F308)。2位に予選3位のDRAGON(B-Max Racing F306)、3位に予選4位の廣田築(アルビレックスF306TLM)と続き、片山は4位に落ちた。

 DRAGONは2周目に植田をパスしてトップに立つ。4位の片山は6周目に廣田をかわされて3位に落ちていた植田を、10周目には2位に上がっていた廣田をパスして2位までポジションアップ。

 片山は終盤、トップDRAGONに迫るも追撃もここまで。片山を振り切ったDRAGONが今季2勝目を飾った。2位に片山、3位に廣田が入り、植田は4位でレースを終えた。

 優勝した山下は選手権ポイントを103と伸ばし、2位に入り102点にとどまったマーデンボローをついに逆転。1ポイント差のポイントリーダーとして最終戦を迎える。

 最終第17戦は本日25日、午後1時30分より18周で行われる。グリッドはこのレースの成績順。ポールポジションの位置からスタートする山下、2位グリッドからのマーデンボローとも前でゴールした方がチャンピオン。しびれる最終戦となりそうだ。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum


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