2016年全日本カート選手権FS125部門西地域の第4戦が7月24日、神戸スポーツサーキット(兵庫県)で行われ、塩津佑介(KENT with PEGTOP)が優勝した。
3月末に開幕した2016年シリーズの全日本カート選手権FS125部門も、いよいよ後半戦に突入した。第5戦までは東西地域別で争われ、最終戦となる第6戦は東西統一競技大会として東西両地域のドライバーが一同に集結しレースを行う。第3戦終了時点では、西地域では井本大雅(TAKAGI PLANNING)と三澤拓真(Energy JAPAN)の2名のウィナーが誕生する一方、東地域では佐藤蓮(FLAX motor sports)が破竹の勢いで3連勝を飾っている。
第4戦となる今大会は後半戦のスタートを告げるレースであり、チャンピオン争いの行方を占う上でも重要なレースである。開幕2連勝を飾り西地域ポイントリーダーの井本が復活の勝利を飾るのか、瑞浪で優勝し波に乗る三澤が連勝を飾るのか、それとも新たなウィナーが誕生するのか、カートファン注目の2016年全日本カート選手権FS125部門西地域第4戦が真夏の神戸スポーツサーキットで開催された。
クオリファイプラクティス、クオリファイヒートと順調に駒を進めたのは、瑞浪でポールトゥウィンを飾った三澤で、ファイナルヒートのポールポジションを獲得した。2番手には西地域ポイントリーダーの井本、3番手に塩津、4番手に上田裕也(NEXT-ONE Racing)というスターティンググリッドで、周回数26周のレースはスタートした。
ホールショットを決めたのはポール三澤だったが、3番手スタートの塩津が真後ろにぴたりとつけ、3周目の2コーナーでインに飛び込みトップに浮上する。その直後には、インを突かれた三澤の一瞬の隙を見逃さなかった井本が2位に順位を上げる。レース中盤、トップ塩津を追いかける井本だったが、コーナー立ち上がりでワイドになり過ぎて片側のタイヤをダート落としてしまう。その隙をついて三澤が2位に上がり、三澤・井本のオーダーで塩津を追いかける展開で残りの周回数は消化されていく。塩津と後続の差は縮まらないままファイナルラップへと突入し、序盤に築いたリードを保ったまま塩津がトップでチェッカーを受けた。2番手争いは井本が三澤にテールトゥノーズで接近するも、きっちりとポイントを抑えた三澤が順位を守り切り2位でチェッカーを受け、3位に井本という順位となった。
今年より全日本にステップアップした塩津は、レース序盤に見せた渾身のオーバーテイクで見事全日本初優勝を飾った。これで激戦の西地域では3人目のウィナーが誕生することとなった。
- 塩津佑介のコメント
- 今大会からマテリアルも変わりましたし、自身の調子も物凄くよく、少なくともトップ争いはできるのではないかと思っていました。ただ、2年間ずっと勝つことができていなかったので油断しないようにと気を引き締めレースに臨みました。決勝中は、最後まで集中力を切らすことなくプッシュすることができました。次戦中山は地元香川から最も近いコースなので、ここでも勝ちたいと思います。