2016年全日本カート選手権FS125部門東西統一戦が10月23日、鈴鹿サーキット国際南コース(三重県)で行われ、小川颯太(FLAX motor sports)が優勝した。
東西2つの地域に分かれて競われる全日本カート選手権FS125部門だが、前人未到の5戦連続ポールトゥウィンによって、最終戦の東西統一戦を待たずにチャンピオンは東地域の佐藤蓮(FLAX motor sports)に決定した。チャンピオン佐藤が連戦連勝記録をさらに伸ばして全戦ポールトゥウィンを達成するのかが注目のレースとなった。
東西統一戦とあって、エントリー台数は52台にも及んだ。そのうち決勝ヒートに進出できるのは34台で、18台は決勝のグリッドに並ぶことすらできない。台数が多いため、予選ヒートまでは2つのグループに分かれて進行していくが、タイムトライアルの結果を基にA・Bグループに分けられ、Aグループには決勝ヒートの奇数グリッドが、Bグループは偶数グリッドが与えられる。
タイムトライアルで総合トップのタイムを記録したのは、西地域第5戦 中山サーキットで優勝を飾った小出峻(HRS JAPAN)。2番手には東地域の小川が入った。タイムトライアルの結果が奇数順位であればAグループ、偶数順位であればBグループとなるが、注目の佐藤は6番手タイムとBグループに属してしまい、予選ヒートの順位に関わらず全戦ポールトゥウィンの記録はここで途絶えてしまった。
Aグループの予選ヒートを制したのは小出、Bグループを制したのは小川と、タイムトライアルの1番手2番手が決勝ヒートのフロントローを獲得した。
決勝ヒートのホールショットを決めたのは2番手小川。ポールスタートの小出は大きく順位を落としてしまう。レース序盤は度々トップが入れ替わる順位変動の激しいレースとなったが、後半からは小川、佐藤、皆木駿介(Croc Promotion)の順で落ち着き、膠着状態のまま周回数を重ねていく。レース終盤、小川は佐藤とのギャップを少しずつ広げていきそのままトップでチェッカー。今季初優勝を飾った。2位には佐藤が、3位には皆木が入り表彰台を東地域のドライバーが独占する結果となった。
- 小川颯太のコメント
- 「金曜日から調子が良く、自分の走りができれば勝てるのではないかと思っていました。タイムトライアルでは、自分のミスでタイムを出すことができずに焦りましたが、練習から速さがあったので自信をもって、やってやろうと思って挑みました。佐藤選手が後ろにいるのは凄いプレッシャーでしたが、優勝だけを狙って毎周プッシュして頑張りました」