F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第8戦SUGO決勝 トムススピリット雪辱の1-2!!#37小高が今度こそはの3勝目

#37小高、今度こそはの3勝め!!
FIA-F4選手権第8戦の決勝が7月24日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。
勝ったのは#37小高一斗(FTRSスカラシップF4)。序盤の#11大湯都史樹(エヴァ弐号機RT)との熾烈なドッグファイトを制し、レース後半は独走状態を築き上げた。チームメイトの#36宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)も2位で続き、揃ってレース後の車検で失格となった前日の無念を見事に晴らしてみせた。

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第8戦決勝は午前10時15分より15周で行われた。
当日の天候は小雨が降ったり止んだりを繰り返しており、路面はウェット。スタート前にウェット宣言が出される中、全車ウェットタイヤを装着しての戦いとなった。

スタートでトップに立ったのは予選2番手の大湯。クラッチミートのタイミングを少し外してしまった小高は2番手で1コーナーへ。3位には#9阪口晴南(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)、4位には#25高橋知己(点天&イーストアップ)が続き、宮田は7位と順位を落としてコントロールラインに戻ってきた。

小高はレース序盤再三にわたって大湯にアウトから並びかけるが、大湯も1コーナーのブレーキングでがっちりインを固めてトップを明け渡さない。
最終コーナー、ホームストレート、1コーナーと息詰まる接近戦が4周にわたって展開された。
しかし5周めの最終コーナーで小高は大湯のインに車体をねじ込むことに成功、そのままホームストレートを駆け抜けてついにトップに躍り出ると、途中のセーフティーカーランも物ともせず、一気に後続を突き放してチェッカーを受け、昨日取り逃がした3勝めを見事に奪い返してみせた。

スタートで7位に後退した宮田も、6周めのSPアウトで#88川端伸太朗(SUCCEED SPORTS)を抜いて6位に上がると、SC明けの1コーナーでは#14根本悠生(KCMG)を捉えて5位、11周めの3コーナーで高橋のインに飛び込んで4位、12周めの1コーナーでは阪口をクロスラインでかわして3位と着実に順位を上げ、最後は13周めのストレートで大湯をも捉えて2位でフィニッシュ、トムススピリットの1-2で見事第7戦の雪辱を果たした。

3位には得意のウェットレースで前方の川端、高橋、阪口、大湯を次々に攻略した#14根本が入り、今季初の表彰台を獲得している。

次戦の舞台は富士スピードウェイ。
オートポリス大会の中止を受けてシリーズ初の3レース開催が予定されている。
8月6-7日決勝だ。

優勝 #37小高一斗(FTRSスカラシップF4)のコメント
ずっとペースは速かったのでスタートから余裕を持って走れました。アウトからじゃ抜けないのは最初からわかってたんですけど、インを閉められたら行くしかないんで。最終コーナーで最初にインにノーズを入れちゃえば抜けると思って、ずっと隙を窺っていました。
スタートは動き出しも悪かった。路面が少し乾いてきていたのでフルウェットの踏み方だと失速するな、とか考えていたらシグナルが4つくらい付いてて、ちょっとテンパってたというか。でも冷静に走ることができました。
富士は調子がいいので、勝ち癖もついてるし、3レースもあるので、頑張ります。
2位 #36宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)のコメント
スタートはアクセルを踏む量が多かったようでホイールスピンをさせてしまいました。アクセルの踏む量とかクラッチを引っ張るタイミングとか、改善点が見つかったので次回に生かしたいと思います。
雨のレースは去年のもてぎ以来だったので、路面の乾いているところと濡れているところの差とか、ブレーキングの違いとか、まだまだ把握仕切れていないので、セーフティーカーまでに順位を上げられませんでした。
セーフティカーが明けてからは路面も乾いてきたのがわかったし、全体に差も詰まっていたので、この状態からハイペースに上げていこうと。自信を持って冷静に行けていたのが2位になれた要因です。
スタートは失敗しましたが、展開では強いレースができたと思うので、次の富士はポール取れるようにし、勝ちにいこうと思います。
3位 #14根本悠生(KCMG)のコメント
昨日接触しちゃってますが、気持ちで負けちゃったらダメだと思ってました。今季順位が落ちてくレースが続いていたので、今回は上がっていかないといけないなと思って、メンタル的のもすごく良かったです。レインタイヤでスリック路面だったので、どのくらいもつかなと思って前半セーブしました。後半セーフティーカーが明けてからは、バーストしなければなんとかなるだろうという感じで自信がありました。9位スタートで3位なら悪くないなと。でもトムスの二人がまだ前にいるんで。
次は3位じゃなくて優勝狙えるように。クルマの差がない状態でもトムスがワンツーなので、ここからクルマをどう直すか、ドライビングをどう改善するか考えて、優勝目指して頑張ります。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI


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