F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第10戦富士決勝 序盤のSC導入でレースは14周で終了。平木湧也が初優勝!

FIA-F4選手権第10戦の決勝は1周めからセーフティーカーが導入される荒れた展開となり、7番手スタートから前車を次々にパスしてきた#37小高一斗(FTRSスカラシップF4)がトップでチェッカーを受けた。

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3レース開催の最後の戦い、第10戦決勝は午後5時25分にスタート。
ポールポジションの#16篠原拓朗(Media Do Kageyama F110)と2番手の#62平木湧也(DENSO ル・ボーセFTRS)が1コーナーからコカコーラコーナーまで併走状態という激しいバトルを展開したその後方で3番手スタートの#10大滝拓也(SRS-F/コチラレーシング)が1コーナー立ち上がりでスピン、これに#17加藤潤平(ATEAM Buzz Racing F110)が巻き込まれる格好でコース上にストップしたため、早くもセーフティーカーが導入されることに。
この時点で3位には#11大湯都史樹(エヴァ弐号機RT)、4番手には#37小高、5番手に#9阪口晴南(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)が浮上していた。

レースは5周目からリスタート。
するとこの周のダンロップコーナーで小高が大湯のインをついて3位に浮上、そのまま一気にトップ2台とのギャップを縮めにかかり、8周めの1コーナーで平木を、11周めの1コーナーでは篠原を次々に抜き去ってトップに立った。

その後方ではオープニングラップの混乱の中でフロントウィングにダメージを受けた大湯に阪口、#7石坂瑞基(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)らが次々に襲いかかるが、大湯も簡単にはポジションを明け渡さず、テール・トゥ・ノーズの大集団が形成され、コースのいたるところで抜きつ抜かれつを繰り返した。

結局レースは14周めに入ったところで規定の30分が経過してチェッカー。
小高がトップでフィニッシュし、2位平木、3位篠原の順。
ただし1周めにセーフティーカーが導入された際、コースのいたるところで何人かのドライバーが追い越しを行ったことが確認されており、午後7時50分現在未だに暫定結果すら出ていない状況。
優勝者を含め順位が今後変更される可能性がまだある。

次戦の舞台は鈴鹿サーキット。
8月27-28日開催だ。

 ※午後9時57分に正式結果が発表されました。トップでチェッカーを受けた小高一斗他多くのドライバーがSC中に追い越しを行ったとして競技結果に対して50秒加算のペナルティーが科されています。優勝は平木祐也、2位・篠原拓朗、3位・阪口晴南となっています。

*優勝 #37小高一斗(FTRSスカラシップF4)(この後ペナルティーが科されて16位)
fiaf4-rd10-r-kotaka スタートがすごく決まって、1コーナーの混乱がなかったらもうちょっと上に行けたと思ったんですけど、一旦飛び出して、戻ってきて、という感じでした。僕と(大湯)都史樹と(阪口)晴南が並んでBコーナーに入っていったところでSCが出て、多分13コーナーでボードが出ていたと思うんですが、そこは冷静に対応しました。ここ2レースで焦ってたと思われてたんで、僕的にはそんなことなかったんですけど、焦ってないってことをこのレースで証明できたかなと思います。ここまでの2回すごく流れが悪かったんで、壁に当たったとか言われてたんですけど、3回目でその壁をぶち壊すことができたので良かったと思います。もう初優勝より全然嬉しいです。鈴鹿は得意なので、2連勝したいと思います。
*2位 #62平木湧也(DENSO ル・ボーセFTRS)(この後、優勝)
fiaf4-rd10-r-hiraki 今シーズン全然いい成績が残せなくて、チームを移籍したってのはあるんですが、チーム自体も優勝したくて呼んでくれたってのもあるので、なんとか結果を残さなきゃいけないという状況で中盤戦までいいとこ無しでした。チームも一生懸命やってくれてるんですけどなかなか結果が出ない状況で、今回は3レース制ということでチャンスはここしかないと思って、優勝することだけを考えてやってきたんですけど、2位という結果です。シリーズポイントとかじゃなくて優勝するためにやっているので、悔しいですけど、調子悪かった中での2位という成績を出せたことは良かったです。次の鈴鹿は得意ですし、テストも重ねていってこのまま勢いに乗っていけたらなあと思います。去年ファイナルラップまでトップを走っていて、飛び出して優勝を逃しているので、今年こそ優勝したいと思います。
*3位 #16篠原拓朗(Media Do Kageyama F110)(この後、2位)
fiaf4-rd10-r-takuro 今回はちゃんと表彰台に上がれましたが、ポールからスタートして本当に勝ちたかったので、すごく悔しかったです。セーフティーカー明けてから何周かはリードを保てたんですけど、途中からペースが上げられなくなって小高君に抜かれてしまいました。でも抜かれる中で自分に足りないものがわかったので、次の鈴鹿に生かしたいと思います。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


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