SUPER GT

SGT:スポーティングレギュレーションが一部変更に。今後はFIA-GT3車両のBOPをGTA側でも実施できることに

GTアソシエイション(GTA)は3月7日付けで「2014年 SUPER GTシリーズにおける2014年FIA-GT3車両技術規則の取り扱いについて」と題するブルテンを発行した。

これまでGT300クラスに参戦するFIA-GT3車両はFIAおよびブランパン耐久シリーズで設定されたBOP(性能調整)値をそのまま採用していたが、欧州と日本のレース形態の違いを考慮して、今後は「2014年国際モータースポーツ競技規則付則J項 第257A条 カップグランドツーリングカー(グループ GT3)に対する技術規定」を一部変更し、必要に応じてGTAがBOPを決定することになった。

その調整範囲は後部空力装置(リヤウィング)、最低重量、エアリストリクター径、燃料タンク容量、タイヤサイズ、車高など多岐に渡る。
更に昨シーズン中盤からJAF-GT車両に義務づけられた燃料給油装置への流量リストリクター装着も義務化された。

また、今回から2014年SpR第9条7. に従ったデータロガーシステムの装着が義務付けられ、ここから収集されたデータは GTA 及び主催者が自由に利用できることとなっている。
このデータを元にGTAはBOPを判断することになるものと思われる。

今回のブルテンでは「レース形態の違い」と記述しているが、おそらくは昨年特に予選での速さが目立ったJAF-GT車両との調整をFIA-GT3車両側でも行う必要があると判断されたと推測される。
昨シーズンは主にJAF-GT車両に対してリストリクター径の縮小や車高アップなどの措置がとられたが、それでも#61スバルBRZが5度のポールポジションを獲得するなど、結果的に調整が充分に機能したとは言い切れない状況があった。

スーパーGTはこのあと3月15-16日に岡山国際サーキット、3月23-24日に富士スピードウェイで合同テストを行い、4月5-6日に岡山国際サーキットで開幕戦を行う。

Text:Kazuhisa SUEHIRO


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