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SGT:第5戦富士決勝 ホンダNSX勢最初のウィナーは#18ウイダーモデューロ! GT300も#61BRZが盤石の走りで今季初優勝

2014オートバックス スーパーGT第5戦「富士GT300kmレース」の決勝レースが8月10日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。
台風11号上陸の影響による激しい雨のため、レースは赤旗中断やセーフティーカー導入などのある荒れた展開となったが、予選6番手からスタートした#18ウイダーモデューロNSX CONCEPT GT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)が序盤でトップに立ち、ホンダNSXに今季初の勝利をもたらした。
GT300クラスはポールポジションからスタートした#61SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)が終始安定した速さで後続を突き放し、こちらも今季初勝利をものにした。
(天候:雨 コース:ウェット 観客動員数:予選18,500人/決勝26,500人/大会総入場者数45,000人)

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決勝日を迎えた富士スピードウェイは台風11号の上陸により朝から激しい雨が降ったりやんだりを繰り返す状態。
それでもスタンドには朝から多数の観客が詰めかけ、じっと決勝スタートを待っていた。

難しいコンディションを考慮し、本来なら8分間で行われる決勝前のウォームアップランは20分に延長されたものの、決勝レースは午後3時定刻にセーフティーカーの先導でスタートした。

SCは2周を終えたところへピットイン。3周目からコース上はオールグリーンに。
ホールショットを決めたのはポールシッターの#17ケーヒンNSX(金石年弘)だったが、2番手スタートの#23モチュールGT-Rが背後にぴたりと張り付き、4周目の最終コーナーでインに割って入った。23号車のドライバーはロニー・クインタレッリだ。 しかしハンデウェイト54kgの23号車は50kg分のウェイトと引き換えに燃料リストリクターを一段階絞っていたこともあり、ホームストレートでは#17金石が悠々とトップを奪い返す。
しかし#23クインタレッリはその後も執拗にしかけていき、5周目の第13コーナーで再びインに飛び込んでトップに立った。

続いて17号車に襲いかかったのが#18ウイダーNSXだった。
スタートドライバーの山本は3周目の1コーナーで4位に浮上すると、5周目には#8ARTA NSXをも攻略し、一気に金石の背後に迫ってきた。 そして6周目の最終コーナーで山本は金石のインに飛び込み、2位に浮上する。
トップの#23モチュールGT-Rとの差は僅か1.2秒。 山本はそのままの勢いで23号車を追い上げ、7周終わりでその差を0.89秒に縮めると、8周目にはクインタレッリを抜き去ってトップに立つ。

ところがその辺りから雨が激しくなって来たため、レースが10周目に入ったところでセーフティーカーが導入され、17周を完了したところで赤旗中断となってしまった。

レースは午後4時15分にセーフティーカーの先導で再開され、20周目からオールグリーンに。
18号車はそのままトップで1コーナーに飛び込み、そのまま着実に後続との差を広げにかかる。 26周を消化した時点で2位#23モチュールGT-Rとの差は7.5秒に広がった。

山本はそのままレースをリードしつつ36周を走ってピットイン、マコヴィッキィに後を託す。 マコヴィッキィもまた安定したペースで#23松田次生との差を広げていくが、レースが終盤に差し掛かったところで再び雨脚が強まり、58周目に入ったところでまたもやセーフティーカーが導入されることになった。
その後天候は回復しなかったため、レースはSC先導のまま66周を消化。 #18ウイダーNSXがこれまで苦戦の続いたホンダ勢に最初の勝利をもたらすことになった。
2位は#23モチュールGT-R、3位には予選11番手からスタートした#32エプソンNSXがレース中盤に目覚ましい追い上げを見せて今季初の表彰台を獲得した。
ポールシッターの#17ケーヒンNSXは、レース後半塚越広大が激しい追い上げを見せたが、表彰台まであと一歩の4位でレースを終えている。

GT300クラスは#61スバルBRZが序盤から他を圧倒。
これまで予選では速さを見せながら、中々結果に結びつけられずにいた61号車だが、今回はスタートから佐々木が一度もトップを譲ることなく規定一杯の44周を走り切って井口に交代、井口も51周目にファステストラップを叩き出す熱い走りで応え、SC導入まで終始トップで走り切り、今季初勝利を挙げた。
2位に入ったのは#11ゲイナーDIXCEL SLS。路面状況の好転したレース中盤にダンロップの持ち込んだタイヤが見事にマッチし、スタートドライバーのビヨン・ビルドハイムが見事なオーバーテイクを連発して予選19番手から一気に2位までジャンプアップしてみせると、平中克幸も後続に全くつけいる隙を与えず、難しい路面状況の変化にも対応してシリーズタイトル獲得に向けて大きく前進した。
3位には#86クリスタルクロコ ランボルギーニGT3が入った。

次の舞台は鈴鹿サーキットでの伝統の1000km耐久レースだ。 8月31日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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