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SGT:2013シリーズチャンピオンのコメント

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GT500クラス #38ZENT CERUMO SC430
立川祐路
gt_2013_pc-tachikawa 「とにかく嬉しいです。
今年一年間ずっとクルマの調子は良かったんですが、シーズン中盤うまく結果につなげられなくて。3戦連続でノーポイントになった時は正直もう諦めかけたんですけど、最後迄諦めずに戦ってきたことがこういう結果に繋がったのかなという思いです。
あと2年連続でブリヂストンがタイトルを獲れなかったので、ものすごくチャンピオンを奪還しようというブリヂストンの強い思いがあって、その開発の実りがあってチャンピオンが獲れたかなという思いです。
レクサスにとっても、SCの最後の年でもあるので、当初から開発に関わってきた身としてはチャンピオンをとって締めくくれたのは本当に嬉しいです。あとは何といっても監督のお陰です(笑)
今日のレースは前半平手が頑張ってくれて、後半バトンを受けてからは17号車との戦いになりましたが、途中からは向こうの方が速くなって、1コーナーで並ばれて、少し当てられたんですけど、後ろで走っていればチャンピオンは獲れるとわかっていたので、リスクを冒すのもちょっと、というのがあって、それで前に行かれました。
残りが15、6周になったところでチャンピオンというのを確信して、逆に緊張しました。
来年は車両規則が変わって、そのためのテストももう一生懸命やっているので、そういう意味ではもう来年は始まっているので、オフの間もしっかりテストしてチャンピオンを守れるよう頑張ります」
平手晃平
gt_2013_pc-hirate 「僕自身は(カートから)四輪に上がって初めてのタイトルなので、すごくうれしいです。あまり実感が湧いてないので、時間が経てば、とは思うんですけど。
昨シーズンは2位で悔しい思いをして、今年はSC最後のシーズンということで意気込んで開幕したんですけど、流れに乗れなくて、ノーポイントが続いた時に一回は諦めかけましたが、そこからうまく巻き返すことが出来たのも嬉しいし、SC430が最後なんで、このクルマの有終の美を飾れたのも嬉しいです。
今日はフリー走行で、オートポリスで直面したタイヤの問題などがあって、色々セッティングなどをして見たんですが、うまく解決できずレースに不安要素がありましたが、皆同じ問題を抱えているとわかっていたので、最初の数周を頑張ればなんとかなると思いました。スタートでロニーさんをパスして、金石さんも砂利が出ていたとかいろいろ状況はあったんですけどパスすることが出来て、僕らとしてはできれば17号車の前に行きたい、最悪すぐ後ろでゴールできればチャンピオンと判っていたので、スタートをとにかく全力で攻めて、いい形で立川さんに繋ぐことが出来たので僕としてはいい仕事ができたと思いますが、ただもう少しタイヤマネジメントが出来てれば、てのはありました。
来年はカーナンバー1をつけて走るので、チャンピオンにふさわしい走りが出来るよう、オフシーズンに備えます」
高木虎之介(チーム監督)
gt_2013_pc-takagi 「去年タイトルが獲れなかったので、今年こそは絶対獲るっていう目標でやってきました。
ベテランで速いと判っている立川が頑張るのは当たり前なんですが(笑)、平手がすごく良い仕事をしてくれました。今シーズンはドライバーもチームもミスが無くて、ブリヂストンさんも本当に頑張ってくれて、トータルで獲ったチャンピオンだと思います。
僕としては立川とドライバーとしてチャンピオンを獲り、今回は監督として獲りました。他に両方で獲った人は星野さんくらいかな?そういう意味でも本当に嬉しいです。
今日はスタートで2台抜いてくれたのが大きかったですね。23号車と17号車を抜いてこい、とは言いましたが、こんなに早く抜いてくるとは思いませんでした。立川も後半上手く凌いでくれて、300の処理とかゴミを拾ったりとか実は大変だったんですが、17号車の後ろでゴールできればいいと思っていましたが、それを無線であまり何度も言うとおそらく『うるさい』って言われちゃうんで(笑)僕も最後緊張しちゃって、ゴールしてから立川に無線で『チャンピオン穫ったぞ』って言うのを忘れてしまって、それで立川も不安だったらしいです(笑)は結構緊張したレース。ドライバーだけじゃなく監督も緊張しました。これでチャンピオン穫れなかったら辞めなきゃいけないし。野球と一緒で優勝できなかったら監督が責任とらなきゃいけないので、獲れて良かったなあと。
来年はクルマがすべて変わりますが、できればこのパッケージで1番を背負いながら頑張らせて戴きたいなと思います。」
GT300クラス #16無限CR-Z
武藤英紀
gt_2013_pc-mutoh 「去年の7月にCR-Zがデビューして、初めてのハイブリッドシステムを搭載したレースカーということで初期トラブルなども多く、それをチーム全体で一つ一つ乗り越えて、それで今シーズンが開幕しても毎戦開発しながらポイントを積み上げていったからこういう結果になったので本当に嬉しいし、チームに感謝の気持ちで一杯です。
今日のレースはスタートから慎重に行きました。前の山野選手がペースダウンしていたので、お互いにフェアなバトルでクリーンに抜くことが出来ました。ただ11号車を抜いて、どうしても前でゴールしたかったんですが、あそこ迄タイム差があると、リスクも冒してチャンピオンシップを落とすわけにもいきませんし、自分のベストを尽くそうと。2位ならタイトルが獲れるのも判っていたので、自分としては落ち着いた走りが出来ました。
2年間でチャンピオンをとれ、と言われてやってきて、今回それを達成したので、今後のことについてはまだ判らないんですけど、無限には来年も頑張って欲しいと思いますし、もし自分がそれに乗ることが出来るなら、タイトルを目指して戦う、というのが自分の気持ちです」
中山友貴
gt_2013_pc-nakayama 「僕も四輪にステップアップして初めてのチャンピオンなので本当に嬉しいです。今シーズンから無限に加入してハイブリッドのレーシングマシンでレースすることになりましたが、乗り込んだ時からポテンシャルの高さを感じました。ここまで開発に携わってきた武藤さんや無限、ホンダさんの努力があって速くなったのだと思うし、僕が出来ることはコース上で結果を残すことでしたが、最終的に結果で恩返しできて嬉しく思います。
今日はリヤ2本交換で作業時間を短縮する作戦をチームが選択して後半を走りました。とにかくフロントタイヤを労って、また武藤さんから無線でリヤも落ちがあると聞いていたのでそれにも気を配り、後方とのギャップも考えながら無理しすぎないように大事に走りました。ラスト10周はチャンピオンのことを考えると集中が途切れがちになったので、目の前のコーナーのことだけ考えて走りました。
自分の目標としてはやはり上のカテゴリーに上がりたいので、ここをゴールとせず、チャンスを貰えるように来年も頑張ります」
熊倉淳一(チーム監督)
gt_2013_pc-kumakura 「昨年の7月にここ(もてぎ)で発表をしまして、サーキットでシェイクダウンした、新しいシステムを搭載したCR-Zを昨年半年かけて熟成してきて、今年はなんとしてもタイトルを獲るぞ、という思いでやってきました。ハイブリッドの使い方、トラブルなども無いように仕上げてきたので、今年はミスなくポイントを重ねれば獲れると思ってました。ハンデウェイトの関係もあってシリーズ戦では勝てませんでしたが、エキジビジョンイベントのアジアンルマンで勝つことが出来、その時のポイントもあってタイトルが獲れました。今は達成感で一杯です。
初のハイブリッドカーということでGTAさんも性能調整に苦労されたと思いますが、チームとしても度重なる性能調整に振り回され、それを開発で乗り越えて最終戦迄持ち込んできました。最終戦の性能調整は、前回ここで行われた合同テストの時と同じような状況になっていましたので、その時のデータを下に今回の持ち込みをしました。その時点からライバルたちがいいタイムで走っていたので、優勝は厳しい状況だなということも考えつつ、ここは抜きにくいコースなので予選で前に行くことだけを考えてタイヤをチョイスしました。予定通り前の方からスタートすることが出来たので、ライバルとの間隔を見つつ、ポジションを確認してレースをしていたという状況でした。両ドライバーとも思い通りの走りをしてくれましたので、こういう結果につなげることが出来たと思います。
今年度重なる性能調整を受けたので、来年はその辺も頭に入れて駆け引きもしながら戦えばいいのかなと思います」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI


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