全日本GT選手権

GTインサイドレポート Rd.5/2

ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権                                   Rd.5 SPORTSLAND SUGO
GTインサイド・レポート            No.  3        1995/ 9/  9 FMOTOR4版
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8.#25 FEDEX300ZX
 JUNオートチューンのSR20エンジンを300ZXに組み合わせるために、今日ま
での1ヶ月間はチームルマンとJUNオートでは、不眠不休の毎日を送ってきた
が、シェイクダウンから1分27秒台の好タイムを記録したために、その苦労は十分
報われたことだろう。「テストができていなくてブッツケ本番。木曜日に初めて
走ったんです。セッティングうんぬんはまだこれからですが、とりあえず27秒台が
出ましたからね。逆に速くなったのでこれまでは問題がなかったところに不満が出
てきたんです。これまでまともに連続走行出来なかったですから」と片桐マネー
ジャー。影山正美も「まだアンダーが出ているのでフロントの足回りをいじってい
ます。でも1年半かかってようやく楽しくなってきましたよ」とうれしそう。エン
ジンを供給するJUNオートの小山代表は、「フェアレディZに搭載しているのは
スペック的にはウチが前回の富士で使ったものと同じです。ウチのクルマは今回ス
トロークをのばして中速トルクをアップする仕様にしているんですが、まだ実績の
ないエンジンをヨソへ出すわけにはいきませんからね。スペックでいうとウチが載
せているのは6種類目になります。460馬力くらい出ていますから、シーズンはじめ
より60馬力くらいアップしている計算になります。馬力ではウチのもフェアレディ
に載っているのも変わりません。いやあ、フェアレディのほうにかかりっきりに
なっちゃって、ウチのクルマの準備が遅れてしまいましたよ」と、半ばぼやきつつ
も明るい表情だった。
9.GT1クラス チャンピオン予想表
 ランキング1位の鈴木利男が、第5戦でチャンピオンとなるには、まず自身が優
勝すること。そして、1ポイント差で続く長谷見がノーポイントになることの2つ
が必須条件。その上に影山が7位以下、関谷/クルム組、松田が3位以下になった
場合、最終戦で利男がノーポイントで彼ら自身が優勝したとしても総ポイントでは
上回れないため、利男のチャンピオンが決定する。飯田章は、利男または長谷見が
優勝した時点でチャンピオンの可能性がなくなる。
 利男は仮に第5戦に優勝しても、優勝数が1回だけだ。同ポイントの場合、優勝
回数の多い方がチャンピオンとなる。このため、すでに1勝している長谷見、影
山、関谷/クルム組、松田は、第6戦で優勝すれば利男と同ポイントでも、チャン
ピオンを確定できる。
10.GT2クラス チャンピオン予想表
 石橋/星野組は第5戦で何ポイント獲得すれば、チャンピオンを決められるか。
竹内/松本組が第5、6戦と2連勝したとしても、石橋/星野組が3位入賞で12ポ
イント獲得すれば、その時点で石橋/星野組のチャンピオンが決定する。竹内/松
本組が優勝できなければ、石橋/星野組が4位の10ポイントでもチャンピオンを確
定出来る。
 牧口は、自らが優勝して石橋/星野組が5位以下という条件がつくが、最終戦で
の逆転の可能性がある。山岸/黒須組は自らの優勝と、石橋/星野組が今回8位以下
というのが最終戦での逆転の条件である。つまり、外国屋を逆転して雨宮や牧口エ
ンジニアリングがチャンピオンとなるには、今回のレースで優勝することが絶対条
件ともいえる。
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'95全日本GT選手権                                   Rd.5 SPORTSLAND SUGO
GTインサイド・レポート            No.  4        1995/ 9/  9 FMOTOR4版
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11.GT第1回目予選結果(暫定)
 ドライバー              マシン                             タイム
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1A.リード/近藤真彦     #35 タイサン スターカードGT-2    R1'25.931
2鈴木利男        #55 JOMO R33            R1'25.948
3長坂尚樹                #8 FET SPORTS SUPRA  R1'26.089
4J.クロスノフ     #39 サードスープラGT          R1'26.111
5影山正彦        #1 カルソニックスカイライン       R1'26.320
6高橋国光/土屋圭市     #100BPオイルポルシェターボ     1'26.486
GT2クラス
1竹内浩典/松本晴彦    *7 RE雨宮 SuperG RX7   1'30.551
2牧口規雄/木下隆之      *72 WAKO'S BMW M3         1'31.943
3池谷勝則/袖山誠一      *31 ナインテンゲータレードポルシェ  1'32.124
R:コースレコード更新
12.#38 エリック・コマス
「マシンはだいぶ良くなって来ている。ただ車輌重量が重いのがね....。いろいろ
改造を重ねているからなんだけど。他のスープラの重量はどうなんだろう。エンジ
ン? エンジンは他のスープラと同じだけど搭載位置が高い。他のスープラはスト
ラットタワー・バーが真っ直ぐだけど、これはほら、曲がっているでしょ。それだ
け高いんだよ。今日は前回以上に上位のタイムは接近すると思うよ。それとレース
も仙台ハイランドの時以上に白熱した戦いになると思う。あの時も10数ラップに
渡ってバトルが続いたけど、今回はきっとそれ以上だよ」
13.#35TAISANスターカードGT2 アンソニー・リード
 公式予選第1回目でベストタイムを記録したアンソニー・リードはドライバー交
代した後はコンビを組む近藤真彦の走りを落ちつかない表情で見守っていた。前回
の富士ではトランシーバーを使用してマッチにドライビングのアドバイスを送って
いたリードだが、「ここはコーナーが多いからドライビングに集中しなければなら
ないから今日はやらない」セッション終了後は終始上機嫌で、次のように語った。
「このタイムを出した時はトラフィックに引っ掛かることはなかったけど、ちょっ
とミスをした。同じコンディションなら午後はタイムアップ出来ると思う。タイヤ
もあと1セット残っているしね」
14.#34 STPタイサンポルシェGT-2
「ギヤは直りました(昨日オスカー・ララウリが走行中に3速ギヤを破損)。今日
ははじめにオスカーが行って、それから僕が乗ります。クルマが跳ねていたのもだ
いぶ良くなって来ました」
 しかしそのオスカー・ララウリが乗り込み公式予選1回目に臨んだが、4ラップ
を終えた開始後約5分程経過したところでマシン後部から出火。最終コーナーを抜
けたコースサイドにストップした。幸い火はすぐに消し止められ大事には至らな
かった。「走っていたら突然火が出た。ターボからだ。たぶん直ると思う」(オス
カー・ララウリ)。フュエル・ラインまでカットしてしまったが、運良く燃え移る
ことはなかった。
15.#34 松田秀士
「燃えた! たぶん左側のターボだと思うけど、出火して、それでバンパーが溶け
てフューエルラインも切れちゃった。2回目に間に合うかって? ウーン間に合わ
なければ困るよ。決勝出られなくなっちゃうからね」
GTアソシエイション事務局
                       インサイドレポート担当
                       古屋 知幸 = MGG01235=


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