SUZUKA 1000km

ホンダ・鈴鹿1000kmレース・リリース

                                                         1995年8月28日
本田技研工業株式会社
広報部/モーターレクリエーション推進センター
'95ポッカ インターナショナル1000km耐久レース
HONDA NSX/チーム国光 鈴鹿GT-2クラス優勝!
~ル・マン、十勝24時間に続き今季3勝目~
 '95ポッカインターナショナル1000km耐久レースの決勝レースが、8月27日、
三重県鈴鹿サーキット国際レーシングコースにおいて開催され、高橋国光、土屋
圭市、飯田章組の乗るHONDA NSXが、総合5位、鈴鹿GTクラス優勝を飾りました。
●開催日  : 1995年8月26(土)~27日(日)
●開催地  :  三重県 鈴鹿サーキット
●コース全長:5.86403km    ●決勝レース:171周
●天 候  :  決勝レース 晴れ(36.6℃・ドライ)
   予選日 晴れ(34.4℃・ドライ)
●出 走 : 決勝/53台  予選/55台
●観客数 : 決勝日/58,000人  予選日/22,000人(主催者発表)
 毎年恒例の鈴鹿1000kmレースが、今年も「'95ポッカインターナショナル1000
km耐久レース」として、8月26日~27日、両日とも真夏日となった三重県鈴鹿
サーキットにおいて開催された。
 今大会は、ヨーロッパを中心に開催される「ケルヒャー グローバル・エン
デュランスGTシリーズ(BPR GTシリーズ:全13戦)」のポイント対象となってい
るためもあり、ル・マン総合優勝のマクラーレンF1GT-Rをはじめとしてフェ
ラーリF40などのBPR GTシリーズ出場チームを含めた55台のチームがエントリー、
内53台が決勝レースへ出場した。
 ホンダ勢は、
 チーム国光「車名:HONDA NSX ドライバー:高橋国光・土屋圭市・飯田章」
 NAKAJIMA HONDA
「車名:POKKA PIAA NSX ドライバー:黒澤琢弥・佐藤浩二・田中哲也」
以上2チームが、ホンダNSX(エンジン型式:TSRX306E5)を駆り、鈴鹿GTクラス
へ参戦した。
◎公式予選:8月26日(土)第1回 B組 11:30~12:20 A組 12:40~13:30
           第2回  B組 15:00~16:10 A組 16:10~17:00
 午前11時30分からの公式予選第1回B組は、強い日差しの下開始された。
「HONDA NSX(チーム国光)」は開始早々から、「POKKA PIAA NSX(NAKAJIMA HONDA)」
はやや遅れて、コースイン。黒澤選手の乗るPOKKA PIAA NSXはスロットル系の
トラブルで一時ピットに入ったものの、その後は快調に走行し、このセッション
のトップタイム2分11秒907をマークした。その後同チームは佐藤選手と田中選手
が4周ずつ走行、1回目の公式予選を終了した。
 土屋選手が乗るHONDA NSXはクリアラップを探す内、ハブトラブルが発生しピ
ットイン。作業の後高橋選手に交代しピットアウトしていったが2周で時間切れ
となり、土屋選手の記録した2分13秒968の6番手のタイムでこのセッションを終
了した。
 続く午後3時からの2回目の公式予選、土屋選手の乗るHONDA NSXは開始早々2
分12秒188の第2回4番手のタイムを記録して飯田選手と交代。替わった飯田選手
は決勝レース用セッティングで13周の走行を行いこのセッションを終了した。
 POKKA PIAA NSXは、30分過ぎに黒澤選手のドライブでスタートしたが、クリア
ラップに恵まれずタイムアップできずに予選を終了。
 その結果、POKKA PIAA NSXが第17位、HONDA NSXが19位、9列目と10列目からの
スタートとなった。
 ポールポジションは午前中のセッションで2分05秒080を記録したプロトタイプ
1クラスのMAZDA DG-3が獲得した。
《決勝レース 8月27日(日) 12:30スタート》出走:53台
 午前11時に36℃を超える猛暑の中、定刻通りにレースはスタートした。その2
周目、ワールドチルドレンGT-Rが炎上、ペースカーが入るという波乱の幕開けと
なった。
 NSX勢は序盤快調なペースでレースを進め、それぞれ上位へ進出し、30周目に
はPOKKA PIAA NSXがトップに立ちHONDA NSXが3位まで浮上。
 HONDA NSXはその後も順調なペースで3位のポジションを固めつつあったが、
106周目のピットインで、給油の際に手間取り9位に下がってしまった。しかしそ
の後HONDA NSXは順調にレースを進め、130周目には6位、156周目に5位まで浮上
し、そのままチェッカーフラッグを受け、倍の排気量のマクラーレンやフェラー
リ勢の間に割ってはいる総合5位、鈴鹿GTクラスでは2位に4周の差を付けてクラ
ス優勝の栄誉に輝き、ホンダNSXに今期耐久レース3連勝をもたらした。
 一方、出だし快調だったPOKKA PIAA NSXは、35周目のピットインの際、タイヤ
交換に手間取り遅れたものの徐々に順位を取り戻し、50周目には11位、90周目に
は6位にまで上がっていたが、102周目、左ロアアームのボルトが脱落し、トップ
からは16周遅れの25位となってしまった。その後は懸命の走行で順位を取り戻し
にかかったが、結局総合16位、クラス5位でレースを終了した。
 総合優勝は、序盤からトップを独走した、上野クリニック・マクラーレンが獲
得し、ドライバーの関谷選手はル・マン24時間に続く総合優勝を獲得した。
鈴鹿GTクラス優勝 HONDA NSX(チーム国光) 森脇基恭良一監督のコメント
「うちは速くはなかったけれども勝てました。途中の波乱はガス給油の際にONE
WAYバルブのゴムシールが切れたか、キズが原因だと思います。1000kmという距
離は、緊張しながらレースをするのにちょうど良い距離です。これで通算5勝目、
今期3連勝できました。応援してくれた皆様に感謝しています。ありがとうござ
いました。」
鈴鹿GTクラス優勝 HONDA NSX(チーム国光) 高橋国光選手のコメント
「レースを始めてから通算55勝目ということですが、これも応援して下さるファ
ンの皆様や支援していただいた皆様のおかげです。浅間火山レースからマン島TT
レースそして現在まで、長く続けてきた結果ですが、現在の圭ちゃんや章をはじ
めとして大勢の方々に支えられてきました。本当にありがとうございます。でも、
これで終わりというわけではありません。まだまだ、やりますよ。」
鈴鹿GTクラス5位 POKKA PIAA NSX(NAKAJIMA HONDA) 中嶋悟監督のコメント
「我々は速く走ることはできましたが、速すぎて色々ゆるんでしまいました。亀
を心がけているんですが、どうも兎になってしまいます。経験不足ですね。」
   提供:本田技研工業株式会社 広報部


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