全日本F3000選手権第10戦 鈴鹿 予選 取材メモから 予選トップ3 インタビュー ポールポジション 20 アンドリュー・ギルバートスコット(1回目:1位 2回目:1位) 9戦の勝利者インタビューでは、勝ったのに笑顔がなかったA.G。 ところが今回は、ポールとはいえまだ予選が終わっただけというのに ニコニコ笑顔が終始消えなかった。 「ご存じの通り、鈴鹿は予選がものを言うから とにかく、ポールを取るために僕もチームも全力を挙げたんだ。 午前はコースが滑りやすくて、コンディションは良くなかった。 午後はだいぶ良くなったんで、ちょっとセッティングを変えて 古いタイヤで出たんだ。でも、あまりよくなかったんで、 元に戻した。それから、ニュータイヤでアタックに出た。 2周目にアタックをしようとしたんだけど、まだタイヤがグリップしてない 感じだったんで、もう1周待ってアタックしたんだ。 いいタイムアタックができたよ」 明日の決勝は? という質問になると 表情はとたんに硬くなる。 「ポールは取れただけど、レースはまたいろんなことがあるから、 今は何とも言えない」 2位 11 黒澤 琢弥(1回目:2位 2回目:2位) 予選を終えて、ピットに戻り計時モニターを見て 「えっ、2位かぁ」と渋い顔を見せた黒澤。 しかし、満足いく走りができたらしく 「まあ、しょうがないな」のさっぱりした表情。 「今日は久々にエキサイトした予選だった。こんなのF3以来じゃないかな。 自分では、十分満足ゆく走りができたと思った。マシンも良かったし、 タイヤもスコットと同じものだろうし。 それでも、彼を抜けなかったんだから、今回は彼が速かったということでしょう。 予選の状況はスコットが言ったとおり、僕もニュータイヤでのアタックの 最初はタイヤがまだ完全じゃなかったから、1回流してからアタックに入った。 で、あのタイムが出たんだ。続けて、クリアだったんでそのまま行ったんだけど、 同じぐらいのタイムで、結局スコットには及ばなかったんだから、 今日は彼が文句なく1番でしょう」 決勝はという質問に、 隣のスコットを指さし、「ユー、チャンピオン。ギブ・ミー・ウィン!」 とジョークを一発。しかし、マルコはちょっとムッとした表情。 「僕はもうチャンピオンは関係ないから、優勝以外は狙わない。 2人は、きっと無理はせずに牽制し合うから、その間隙を突いて勝ちたいね」 3位 8 マルコ・アピチェラ(1回目:3位 2回目:3位) A.Gと対照的に無表情というか、 まさに不機嫌という字が顔に書いてある様なマルコ。 「3位は悪くはないと思う。 マシンはまずまずだったし、午後も悪くはなかった。 しかし、午前よりコース状況が良くなったのに タイムはほんの少ししか縮まらなかったから、 やっぱり良くなかったのかな」 と、言葉少なで元気のないマルコ。 決勝に関する質問にも 「走り出してから、考えるよ」 とこれまたつれない答えだった。 このコメントは、トップ3記者会見の会話を中心に、 チームリリースと古屋が拾った話を加え、再編したものです。 11月26日 鈴鹿サーキットにて 古屋 知幸 = MGG01235 =