COSMO OIL RACING TEAM CERUMO '94全日本F3000選手権第10戦 予選 フロントローから最終戦に挑む  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1994年11月26日 鈴鹿サーキット 天気(午前/午後):晴/晴 気温(午前/午後):14゚C/16゚C 全日本F3000選手権の最終戦となる第10戦の予選が三重県・鈴鹿サーキットで開催 された。シリーズランキング4位につけるCOSMO OIL RACING TEAM CERUMOのドライ バー、黒澤琢弥は予選2回目にベストタイムの1分43秒153を記録し、予選総合2位 を獲得した。これにより黒澤は27日の決勝レースをフロントロー(最前列)の2番グ リッドからスタートする。 ■予選1回目(10:35~11:35) コース上にはホコリが浮き、予想以上に滑りやすい状況だった。このため黒澤は、状 況を確かめ40分過ぎに始めてコースに出た。まず最初のアタックを行おうとしたが、 コースアウトしたマシンがコース上に砂をまいたので、いったんピットに戻った。こ のピットインで、滑りやすい路面に対応するため前後ウイングを立てて、少しダウン フォースを増やした。そして、終了7分前に再度コースイン。1分45秒340を出して、 リーディングボードのトップに立つ。そして、黒澤はチェッカー直後に1分45秒324 のタイムを記録し、このセッションの2番手となった。 ■予選2回目(14:50~15:50) 15分過ぎに午前使用したタイヤでコースイン。マシンの状況をチェックし、黒澤はピッ トに戻った。ここで若干セッティングを変更し、タイヤの左右を交換して再度コース イン。そして、最初のアタックに入り、1分43秒921を記録。この時点のトップとな る。ここでピットに戻り、再度セッティングを調整し、黒澤はラスト9分でニュータ イヤを履いて最後のアタックへ出る。このアタックで1分43秒153のベストタイムを記 録し、2番手となった。この結果、黒澤は予選総合で2位となった。 ◆黒澤琢弥選手のコメント 路面はどこもホコリっぽく、かなり滑りやすい状態でした。どのコーナーでもマシン が滑ってしまい、無理なアタックをせずに予選2回目に全力を尽くすことにしました。 午後の予選ではマシンのバランスも良く、自分では最高の状態でアタックを行えまし た。結果としてはポールを取れずに残念ですが、このタイムは自分のベストだと思う ので満足です。最低限のフロントローという条件はクリアしたので、決勝レースは優 勝だけを狙って、スタートに集中します。 ◆チーム監督のコメント 午前はとても路面が悪かったようです。マシン自体は非常にいい状態となっています。 最初のアタックの後、タイヤとのマッチングがもうひとつだったので、最後のアタッ ク前に元に戻したのですがこれが良かったようです。抜きにくい鈴鹿で最前列スター トを得たことは、まず一安心と言うところでしょう。有終の美を飾れるよう決勝に向 けて全力を尽くします。 ●予選結果 No.11 黒澤 琢弥 コスモオイル ローラT94 無限 BS 予選1回目:1'45.324(2位) 予選2回目:1'43.153(2位) 予選総合2位 決勝スタート:1列目 2番グリッド