COSMO OIL RACING TEAM CERUMO '94全日本F3000選手権第9戦 予選 苦しみながらも6位に入賞  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1994年11月13日 富士スピードウェイ 観客:38,000人 天気:晴 コース:ドライ 気温:22゚C 路面:32゚C 1994年全日本F3000選手権もいよいよ大詰めの第9戦決勝レースが、富士スピード ウェイで開催された。このレースが富士での最後のF3000レースとなる。COSMO OIL RACING TEAM CERUMOのドライバー、黒澤琢弥は7番グリッドから好スタートを切り序 盤は3番手に付けたが序盤でタイヤを傷め、結局6位でゴールとなった。この入賞で 黒澤はポイントを27とし、日本人最上位のランキング4位をキープした。次戦、鈴鹿 での第10戦が今シーズンの最終戦となる。 ■モーニング・プラクティス(10:20~10:50) 青空が広がり、気温は21度と11月中旬と思えない好天に恵まれた。黒澤はコースオー プンと共に走行を開始。若干のオーバーステアの傾向が見られたため5周目にピット インし、前後のウイングとサスペンションを調整した。その後、11周目に1分17秒757 を記録。この時点での5番手のポジションとなった。しかし、まだオーバー傾向があ るので、終了4分前に再度ピットインしてリアサスペンションを調整し、残り2周で 確認の走行を行った。 ■決勝レース(13:20~/45周) スタートでセカンドグリッドのダニエルソン選手がストールし、一瞬、後方に混乱が 起こった。黒澤はこの混乱を上手くかわし、1コーナーでは4番手にジャンプアップ した。そして、5周目の1コーナーで更に順位を上げて3番手となった。この後、激 しい3位争いをマルティニ、星野両選手と展開した。しかし、勝負を賭けてレース前 に交換した5速ギアが裏目に出て、ストレートスピードが伸びずに苦戦を強いられる。 さらに17周を過ぎた頃から左リアタイヤを傷めてしまい、ペースを上げられない。こ のため黒澤は徐々に順位を下げてしまい、22周目に6番手となり、結局そのままの順 位でゴールとなった。 ◆黒澤琢弥選手のコメント スタートはまずまず、まあラッキーでした。勝負を賭けてレース前に5速ギアを替え たのですが、タイムが伸びませんでした。また、17周目あたりから左リアタイヤがさ さくれてしまって、後半はとても苦しいレースでした。ギアの選択をしたのは自分で すし、結局は自分の力が足りずにこの順位となったと思います。次は最終戦ですし、 ランキングのトップ3に入るためにも絶対勝ちたいです。鈴鹿の予選に向け、気持ち を切り替えていきます。 ◆チーム監督のコメント 今回はギアで失敗してしまいました。マシン自体はかなり熟成されていますし、次戦 は今シーズンを締めくくる上でも、ランキングを更に上げるためにも優勝を狙ってが んばります。 ●記 録 No.11 黒澤 琢弥 コスモオイル ローラT94 無限 BS 決勝:6位/45周 タイム:59'01.100 ベストラップ:1'18.070/5周