COSMO OIL RACING TEAM CERUMO '94全日本F3000選手権第7戦 予選 決勝レースはスタートに勝負を賭ける  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1994年10月1日 鈴鹿サーキット 天気(午前/午後):快晴/晴 気温(午前/午後):28゚C/28゚C 台風一過の秋晴れに恵まれた三重県・鈴鹿サーキットで全日本F3000選手権第7戦の 予選が開催された。台風の影響によりコース上にホコリが多く非常に滑りやすい路面状 況だった。このコンディションの中、COSMO OIL RACING TEAM CERUMOのドライバー、黒 澤琢弥は予選2回目にベストタイムの1分44秒823を記録し、予選総合5位となった。 これにより黒澤は2日の決勝レースを3列目からスタートする。なお、このレースから シャシーは独自改良したローラ T94を使用している。 ■予選1回目(10:50~11:50) 路面が滑りやすく、コンディションは良くなかった。周囲の状況を見ながら、黒澤は30 分過ぎに始めてコースに出た。ここで最初のアタックを行ったが、思った以上にオーバ ーステアの傾向が出たので、一端ピットに戻りウイングとサスペンションを調整した。 終了10分前に再度のアタックを行う。これで黒澤は1分46秒148の記録し、このセッシ ョンのトップに立った。結局、このタイムが午前の1位となった。 ■予選2回目(15:10~16:10) 15分過ぎに1回目に使用したタイヤのままコースに入り、1分46秒台を出すとすぐにピ ットに戻りリアウイングの微調整を行った。そして同じタイヤのまま最初のアタック。 これで黒澤は1分45秒598と、この時点のトップタイムを記録。そして、終了15分前に ニュータイヤに履き換え、再度タイムアタックに入った。そして終了7分前に1分44秒 823のベストタイムを記録し、この予選2回目の5番手となった。この結果、黒澤は予 選総合でも5位となった。 ◆黒澤琢弥選手のコメント コース上はホコリだらけで、とても滑りやすく終始オーバーステアの状態でした。そう いう状況だったので、1回目は無理せず状況を見ながらアタックしました。午後は路面 も気温も良い方向に向かい、44秒前半を目指して走りました。マシンは悪くなかったの で、この結果は自分に対して不満の残るものです。決勝はスタートから2コーナーまで に何台抜けるかというつもりで行きます。その後の展開はそれからですね。とにかく1 つでも多くのポイントを取れるよう全力でいきます。 ◆チーム監督のコメント 路面は思った以上に悪く、マシンはオーバーステア気味でした。そこで午前はウイング を立て、リアウイングにガーニーフラップを追加しました。午後はダンパーを少し変え ました。予選の結果は残念な順位ですが、レースではまた条件が変わると思うので心配 はしていません。スタートが鍵ですね。悪くとも選手権ポイントで競っているライバル の前でレースを終わりたいですね。 ●予選結果 No.11 黒澤 琢弥 コスモオイル ローラT94 無限 BS 予選1回目:1'46.148(1位) 予選2回目:1'44.823(5位) 予選総合5位 決勝スタート:3列目 5番グリッド