COSMO OIL RACING TEAM CERUMO '94全日本F3000選手権第6戦 決勝 苦しいレースで貴重な1ポイントを獲得  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1994年9月4日 富士スピードウェイ 観客:37,500人 天気:晴れ コース:ドライ 気温:33゚C 路面:55゚C 1994年全日本F3000選手権第6戦の決勝レースが9月4日、富士スピードウェイで 開催された。COSMO OIL RACING TEAM CERUMOのドライバー、黒澤琢弥は予選3位から スタートしたが、マシンのトップスピード不足からか序盤で順位を下げ、後半追い上 げたものの6位に入賞するにとどまった。この入賞で黒澤は、シリーズポイントを17 とし、ランキング5位となった。 ■モーニング・プラクティス(10:40~11:10) 昨日までのはっきりしない天気は一転し、夏に戻ったような厳しい日差しが降り注ぎ、 気温も30度近くになった。黒澤は走行時間開始とともにコースインし、チェックのた め2周で一度ピットイン。マシンのチェックの後、すぐにコースに戻った。そして、 4周目に1分19秒264を出すと、黒澤はコンスタントに19秒台前半を刻んでいく。14 周目に1分18秒982のこのセッションの自己ベストを記録。その後も19秒台を連発し、 21周と誰よりも多い周回を走った。 ■決勝レース(14:15~/45周) 決勝グリッド2列目からスタートした黒澤は、直後の1コーナーで前を行くマシンを アウトから抜こうとしたが、逆に1コーナーで押し出される形になってしまい、4番 手に下がってしまった。ストレートでのマシンは見るからにトップスピードが不足し ていた。このため黒澤は思うようにタイムが上げることができず、一時は8番手にま で順位を落とした。しかし、黒澤は徐々に順位を挽回し、20周目には6番手へとカム バック。40周を過ぎてからはラップタイムを18秒台へと上げて追い上げたが、時すで に遅くこれ以上の挽回は無理だった。結局、黒澤は6位でゴールし、シリーズポイン トを1つ追加した。 ◆黒澤琢弥選手のコメント スタートはまずまずでした。勝負を賭けて1コーナーで服部君のアウトから仕掛けた んですが、彼の方がタイヤ1つ分前に出たので、あきらめました。その隙をアピチェ ラ選手に突かれてしまいました。マシンはトップスピードが十分でなく、ストレート ではとてもつらい状態でした。後半にはリアタイヤも痛み、とても納得できるレース ではありませんでした。しかし、この状態でも1ポイントを獲得できたのは幸いです。 次の鈴鹿では、今回の分も取り返す走りをしたいと思います。 ◆チーム監督のコメント マシンのスピードがなかったのはエンジンパワー不足だと思いますが、詳しいことは ガレージに帰り究明します。シーズン終盤に向け、このような状態で1ポイントを獲 得したことが重要なレースでした。今後のテストでT94モディファイを試し、良好なら 次戦の鈴鹿より投入し、チャンピオン獲得に向け全力を尽くします。 ●記 録 No.11 黒澤 琢弥 コスモオイル ローラT93 無限 BS 決勝:6位/45周 タイム:59'49.960 ベストラップ:1'18.893/42周