COSMO OIL RACING TEAM CERUMO '94全日本F3000選手権第5戦 決勝 黒澤、歓喜の初優勝!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1994年7月31日 スポーツランドSUGO 観客:39,500人 天気:曇り コース:ドライ 気温:32゚C 路面:47゚C 1994年全日本F3000選手権第5戦の決勝レースが7月31日、スポーツランドSUGOで開催さ れた。COSMO OIL RACING TEAM CERUMOのドライバー、黒澤琢弥は1列目のからスター ト、2周目でトップに立つとそのまま首位を守り切り、全日本F3000レースでの初優勝 を飾った。この結果、黒澤はシリーズポイントを16とし、ランキングで日本人最上位の 4位となった。 ■モーニング・プラクティス(10:15~10:45) 空には雲があるものの、予選のような雨の心配はない。走行開始とともに黒澤は1 番でコースイン。4周目には1分11秒710でトップに。17分経過時点で10秒822まで タイムを上げて、ピットイン。リア・サスペンションの微調整とタイヤ空気圧の確 認だけで再度コースに入る。そして、18周目に10秒397を記録して、フリー走行を2 番手で終了した。 ■決勝レース(13:30~/54周) 予選2番手からスタートした黒澤は、1コーナーを2位で通過し、トップのチー バー選手の背後にピタリと付けた。そして、2周目の1コーナーでアウトから彼を 抜くと、1分11秒台のハイペースで後続との差を開いた。一時は2番手に16秒以上 のマージンを得て、タイヤをいたわる走りに切り替えた。このまま楽勝かと思えた 30周過ぎに、前を譲らない周回遅れに手こずり、2番手のギルバート・スコット選 手との差は、一気に2秒と縮まった。しかし、黒澤はここで最後のがんばりをみせ、 終盤としては驚異的な1分10秒台を連発。最終的には2番手に15秒もの大差を付け フィニッシュした。 ◆黒澤琢弥選手のコメント まず、僕に優勝できるマシン、タイヤ、オイルなどを提供してくれたみんなにあり がとうと言いたいです。マシンは午前中からすばらしい出来で、あとは自分次第と 思い、レース中もミスせず、丁寧に走ることを心がけました。序盤が勝負と思い、 前半はかなりハイペースで行ったので、リアタイヤが痛んで中盤ちょっとペースが 落ちました。周回遅れにブロックされ、後ろとの差が詰まったときも、落ちついて 冷静に走れと自分に言い聞かせました。最後の数周は、本当に必至で走りました。 ラストラップの最終コーナーで、ようやく勝ったと思った時には、思わず涙が出て しまいました。次戦も優勝を目指し、がんばりたいと思います。 ◆チーム監督のコメント マシンは、前回のテストでの好調さを再現することができました。あとは、ドライ バーにすべて託しました。そして、彼は本当に最高のレースをしたと思います。シ リーズ後半戦に向けて最良のスタートが切れました。昨年逃したチャンピオンを目 指して、これからがんばっていきます。 ●記 録 No.11 黒澤 琢弥 コスモオイル ローラT93 無限 BS 決勝:優勝/54周 タイム:1:05'00.092 ベストラップ:1'10.738/52周