全日本F3000

F3000 Rd.5 トップ3のコメント

全日本F3000選手権第5戦 菅生
決勝 取材メモから
トップ3のコメント
優勝 11 黒澤 琢弥(予選:2位)
F3000デビューから5年目での初勝利。
汗だくでマシンから降り、さらに水をアタマからかぶるように飲む黒澤。
「あれ、涙?」という問いに「えっ、うん。最終コーナー抜けたときはちょっとね」
でも顔は満面の笑み。あとは、「うれしいよっ」と「ありがとう」の連発。
記者会見の席に黒澤が座るイスがない。
先に座っていた服部は「今日はバツとして正座でやんなさい」と一言。
「お前はもうこの前に勝ってるからいいだろうっ」と黒澤。
「昨日、ポールを取ったと思ったのにチーバーにひっくり返されて、悔しくてしょう
がなかった。だから、レースでは絶対出し抜いて勝ってやろうと思ったんだ。スタート
はまあまあ。上手くチーバーの後ろに付けたからすぐに勝負に出た。ここで行かない
とまたチーバー・スクールになってしまうから。ちょっと強引だったけど、チーバー
が最後は引いてくれた。この気温だからサバイバルレースになると思ったので、最初
の10周ぐらいはペースアップした。だけど、僕が無理しすぎたのか10周過ぎから右リア
タイヤが傷んだので、中盤はキープする走りにした。そしたらスコットとの差が一気
に詰まちゃって、最後はもう必死に走った。特にラスト5周くらいは、もうタイヤも
何とかなるだろうと思ったし」
今後の展望はという問いに
「次の鈴鹿に勝つことしか考えていない。それと今回取れなかったPPもね」
周回遅れの影山にブロックされたことに対しての質問
「あれはちょっとアタマにきたよ。だから無線がないからピット寄りを走ってアピー
ルしたんだ。ずっと、ピッタリ付いて走ると水温が上がるから、一度間をおいたんだ。
そしたらその間にスコットに詰められちゃって。でもね、とにかく冷静になろうと
自分に言い聞かせた。マシンは最高に良かったから、あとは僕の問題だとレース前に
セルモの佐藤社長と話し合ったからね」
2位 20アンドリュー・ギルバートスコット(予選:5位)
「1コーナーで黒澤さんとチーバーがあたってくれなかったのが、
今日の最大の敗因だね」とまずジャブを一発。
「黒澤は最高のレースをしたと思うよ。僕はチーバーをすぐに抜けなかったのが痛かっ
た。彼はギアの調子が悪かったのか、2回ミスシフトしたんだ。1回目は危うく当たり
そうになって、2回目の時に抜いたんだ。このあと、チャージして10周くらいは良かっ
たんだけど、周回遅れをかわしたころにはタイヤがもう終わっていて、黒澤を追いかけ
ることは出来なかったんだ。でも、予選が上手く行かなかったことを考えれば、いい
結果だ。一晩でマシンをここまで仕上げてくれたメカニック達に感謝してるよ」
マルコが不本意な違反から後方スタートとなり
シリーズポイントが詰まった点に対しては?
「うーん。ポイント云々より、あの裁定はちょっと納得がいかないね。いぜん僕も
身に覚えのない違反でペナルティを取られたことがあるし。ときどきこういう理不尽な
ことがあるのは、オフィシャルももう少し上手くやって欲しいよ。チャンピオンは
まだまだ分からないよ。とにかく僕は最善を尽くすだけだ」
3位 24服部 尚貴(予選:4位)
疲れているのか、主役が黒澤なので静かにしているのか、おとなしい服部。
「スタートはうまくいったけど、星野さんの出遅れに押さえられる形になって、
スコットに先に行かれてしまった。で、すぐ星野さんを抜きにかかったけど、
サイドバイサイドになって、最後は星野さんに引いてもらったみたい。
そのあとは、前があの二人(Gスコットとチーバー)でしょ。
絶対、絡むと思ったんだ(場内笑い)。レースも厳しくなると思ったからここは、
ひとまず静観することにしたんだ。結果的にはこれが裏目に出てしまった。
今日は黒澤さんにしてやられたわけです」
明日、菅生で講習会の講師を務める服部選手。
このため、SUGO内のロッジに宿を取っているのでレース後はかなり暇だったらしい。
ふらりとプレスルームを訪れ、ちょうど放映していた今日のレース中継をTV観戦。
自分のマシンに搭載されていたTVカメラからの映像が映ると
「あ、こんなとこ、撮ってんの。やだなぁ。あっ、ここはちゃんとクリップに
つかなきゃダメだよ。へたくそだなぁ」と解説をしておりました。
このコメントは、トップ3記者会見の会話を中心に、
チームリリースと古屋が拾った話を加え、再編したものです。
7月31日
スポーツランドSUGOにて
古屋 知幸 = MGG01235 =


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