'94全日本GT選手権 Rd.2 仙台ハイランド Date 6/12 6月11~12日 GT インサイド・レポート No.16 for FMOTOR4 55.#3 長谷見昌弘(総合優勝) ポールトゥフィニッシュを飾った長谷見昌弘は、マシンを降りてヘルメットを脱ぐ と、まず「あー、暑い」とひと言。「スタートは僕がヘタなのと、2駆のせいもあっ て失敗したけれど、ペースは#1より速かったから、大丈夫だろうと思っていた。ピッ トインのときは、ここで差をつけようと、祈りながら入っていったよ。その意味では、 まあ、今回はラクでした。ひとりで300キロを走るのが、ちょっと疲れましたね」 56.*29 小幡 栄(GT2 優勝) 「タイムが悪いのは見ての通り。マシンの信頼性の勝利です。富士と同じように僕が 序盤頑張って、秀郎君に走り切ってもらおうという作戦でした。トラブルでライバル が遅れていったので、まさに亀のレースをやりました。うちも数周でABSが壊れた ので見た目より大変だったんですよ」と小幡は語った。 57.*29 上原秀郎(GT2 優勝) 上原秀郎は「回りがつぶれるのを見て、コンスタントに走ることだけを考えました。 ハンドルが重かったけど、意外と平気でしたね」と余裕のコメントだった。 58.#1 影山正彦(GT1 2位) クーリングラップを終えて、マシンを降りた影山正彦の顔には疲労の色がありあり。 ピットイン後すぐにドリンクのホースが外れてしまい、後半戦は水補給なしで走り切 ることになったためだ。「まいったぁ。水が飲めないんだもん、疲れちゃったよ。長 谷見さんは速かったですよ。終盤はケッコウ頑張ったんだけど追いつけなかった。も う、4WDのアドバンテージは無いかもしれないね」と影山。これでまた重りが増え ますねの声には「もぉ、なんでも来いって感じですよ」。そこに走り寄ってきた金子 監督に「お疲れさん。よく頑張った」と握手を求められて、ようやく影山の顔に笑顔 が戻ってきた。 59.#40 太田哲也(GT1 3位) 「ラストはまさか僕が乗るとは思いませんでした。終盤の方がバランスが取れて楽に 走れました。タイヤの使い方をうまくやれば、もっと詰められるはずです」 60.#40 千葉泰常 総監督(GT1 3位) チーム・タイサンの千葉総監督は、マシンから降りてきた太田哲也を捕まえて激励 した。「お前は長距離耐久レースってもんが判ってないんだよ。1分59秒で走れと サインを出しているだから、言われた通りに59秒で走れよ。“56秒”なんかで走 りやがって! お前は最終コーナーの走り方がなってなかったからな。俺が最終コー ナーのレイドの走りを見に行かせたら、いきなり“2秒”も速くなって! バカヤロ」 と、コトバとは裏腹に嬉しさを隠し切れない様子であった。 70.#2 ZEXELスカイライン 鈴木利男は、最初のピットインを利用してソフトタイヤに履き換え、一気に追い上 げる作戦に出る予定であった。しかし、この時にブレーキのオイル漏れを発見してし まった。しかも、終盤には電気系のトラブルで、息も絶えだえという状態でフィニッ シュした。 提供:GTアソシエーション事務局 古屋 知幸 = MGG01235 =