全日本GT選手権

GTインサイドレポート8

'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ                              Date  4/30   17:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 8                                 for FMOTOR4
27.フナキレーシングはフェラーリF40LMで登場
 フナキレーシングは、第2戦でのデビューを目標としてフェラーリF40の準備
を行っている。
 フナキレーシングのF40はアメリカのIMSA・GTO(現在のGTS)参加
を目的としたLMモデルでエアジャッキも装備されており、フェラーリが20台だ
け製作した内の一台である。IMSAではJ・アレジのドライブで活躍した実績も
持っている。
 チームオーナーの船木氏は今週末に正式契約を済ませて、日曜日には富士スピー
ドウェイにやってくるという。
 彼ら以外にもフェラーリF40での全日本GT選手権参戦を検討しているチーム
が2~3あるようである。
28.#1 カルソニックスカイライン
 昨年のグループAチャンピオンであり、GTチャンピオンでもある影山正彦のド
ライブするカルソニックスカイラインは、FR化をせずに4WDを堅持して参戦し
てきた。チーフエンジニアの宮坂氏によると、「1分35秒だったら問題ないだろ
うが、より進歩してタイムが上がった時を考えたらリアタイヤの耐久性が疑問であ
る」という。「日本の夏の暑さを考えても、300㎞を走りきるには4WDとした
方が不安はない」という。
29.#77 ベルディア・スカイライン
 本当の開戦前夜にして参戦を決意したのは鈴鹿のベルディアである。今回はN1
のスカイラインをベースとしてボディパーツを部分的にカーボンファイバーで作り
直したモデルであるため、成績にはこだわっていないようだ。十勝24時間レース
を目標としてカーボンファイバー製のモデルを開発中である。このチームのもう一
つの目玉は、広報担当の岩舘由紀江さんである。彼女は4年前のミス・千葉である。
30.#2 ZEXELスカイライン
 FRスカイラインを最初に開発したニスモは、サイドカバーを取り付けたために
リアブレーキの温度が上がってしまい、キャリパーをAPから耐久指向のアルコン
に交換して予選に臨んだ。FRとなったにもかかわらず4輪共太い300/680
ー18を履いているのは、スカイラインは基本的にノーズが重いフロント・エンジ
ンのセダンであるため、フロントのグリップを上げたいという理由からである。午
後の予選のAコーナーでのコースアウトはブレーキ・トラブルのため。
 FRとしたためアンダーステアは減っきてはいるものの、まだ満足出来るレベル
とは言えないようだ。最大の問題は、F40よりも20㎞以上もストレート・スピ
ードが遅いことである。
                    提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸   = MGG01235 =


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