予選1回目とはうってかわって雷が轟き、今にも雨が振り出しそうな空模様の中、 予選2回目は始まった。 まず、19番星野が真っ先にピット出口に向かったが、ここで星野に大きな不運が襲 いかかった。エンジンから白煙が上がり、エンジンがストールしてしまったのだ。す ぐさまオフィシャルの手により消化器が噴射され、星野の車は脇に片付けられてしま う。 ここで雨が振り出した。雨は激しく、路面に見る見る間に水たまりが成長してゆ く。 終了50分前の順位は、11番アーバイン2分9秒922、36番関谷、98番服部、30番野 田、38田中、26番石川。 激しい雨は容赦なく路面を叩きつづけ、終了42分前には、2番伊藤がスプーンでス ピン・コースアウト。10番フレンツェンも1コーナーでスピン。両者は何とかコース に戻ったが、1番マルティニがS字でスピン。そのままタイヤバリアにクラッ シュ!! 終了40分前の順位は、11番アーバイン、10番フレンツェン、36番関谷、37番サロ、 1番マルティニ、98番服部。 終了35分前には走行をする車はなくなり、雨はなおも激しく降りつづけた。 コースは水没してしまうところも出始め、走行はほとんど不可能となりつつあっ た。 誰も走行しないまま、終了5分前についに赤旗中断になってしまった。 約40分後、再びコースはオープンし、グリーンフラグが振られた。 今までエンジンのトラブルのため走行をできなかった77番鈴木が大きくホイルスピ ンをしながらピット出口に向かった。しかしコースは走行できる状態ではなく、コー スインしたという事実を作ったのみで、ドライバーはコックピットを離れた。 これでチェッカーが振られ、予選は終了。 1回目の予選順位がそのままグリッドとなった。 レポート:山川 順治/PEE00630 掲載:大西 良徳/SGB01141