全日本F3000

プロミス&レイナードRT 第9戦 速報

-1992年全日本F3000選手権シリーズ第9戦-
スタート前のトラブルから、レース出走を断念
昨年は、シリーズ終盤の鈴鹿2戦と今年の開幕戦で、いずれも優勝を飾っているプロ
ミス&レイナード・レーシングチームとドライバーのロス・チーバー。今年はわずか
2ポイント差でチャンピオン争いの一角を占めるチーバーにとって、ここは大事な一
戦となる。チームでは、過去の鈴鹿でのデータを生かし、マシンを最高の状態へ仕上
げていった。
[9月26日:予選]予選のタイムスケジュールは、午前中に1時間、午後に1時間
という設定である。しかし、1回目の予選前に行われたシビックレースの予選でコー
ス上にオイルがまかれ、路面は滑りやすい状況となっていた。各チームともなかなか
動きを見せなかったが、マシンの仕上がりに手応えを持つ25番ロス・チーバーは、
あえてタイムアタックを敢行した。ラップタイムは、1分47秒439。このタイム
を見て、他のドライバー達はタイムアタックを見合わせ、結局1回目の予選を走った
のはチーバー一人。午後の2回目の予選では、各ドライバーとも2セットの予選用タ
イヤをフルに使ってタイムアタックを行う。すでに予選用タイヤ1セットを午前中に
使っているチーバーは、予選時間終了間際までじっくりと他のドライバーのラップタ
イムの動きを見定めた上で、いよいよ残りの1セットを装着し、コースインをする。
ゆっくりと1周走った後、いざタイムアタックというとき、ピットインをしようとす
るマシンを避け、後方からタイムアタックで迫り来るマシンに道を譲るなどでダッシュ
のタイミングを失ってしまった。その間に予選の終了時間がきてしまい、タイムアタッ
クをするチャンスなしに終わってしまったのであった。その結果、1回目のラップタ
イムが予選公式記録となり、決勝レースのスターティンググリッドは14番手に止まっ
た。
[9月27日:決勝]早朝に行われるフリー走行でロス・チーバーのベストタイムは
1分49秒044。トップのタイムを出したのはフィレンツェン選手で、1分46秒
6というとてつもないラップタイムだったが、これはレース距離を走り切れるとは思
えないソフトコンパウンドのタイヤによるもの。フリー走行での順位では11番手の
チーバーだが、決勝レースをこのラップタイムで走り切れば上位入賞のチャンスは十
分にあった。だが、決勝レースのスタートを控えたウォーミングアップ走行で、チー
バーのマシンはワイヤーハーネスの接触不良から突然発火。すぐに消化することでマ
シンを燃やしてしまう事はなかったが、大切な電気系統にダメージを受けたため、決
勝レースの出走を断念しなければならなかった。
      ド ラ イ バ ー & チ ー ム 監 督 コ メ ン ト
●ドライバー/ロス・チーバー(Ross Cheever)火が出てしまったんだ。ワイヤー
ハーネスのところから発火したらしい。今回は、練習中から決勝日の昼まで、どうも
不運が続いたね。また次のレースで頑張ると、今は気持ちを切り替えるだけだ。
●チーム監督/本間勝久(Katsuhisa Honma)電気系のメインとなるワイヤーハー
ネスの、接触不良が原因でしょうか、熱を持つようになって火が出てしまったようで
す。非常に残念ですし、みなさんに申し訳ないと言うほかありません。実は、今回の
レースウィークはかなり良い感触を得ていたんです。たしかに予選はうまくいかなかっ
たけれど、決勝日の朝のフリー走行での手応えでは、良いレースができるだろうと思っ
ていました。あと2戦、全力で戦いますので、これからも応援をよろしくお願い致し
ます。
レースデータ
●開催日/9月26日(予選)~27日(決勝)
●開催地/鈴鹿サーキット(三重県):1周5.86403km
●主催者/株式会社鈴鹿サーキットランド、鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)
●観客数/予選日:11,000人/決勝日:45,000人
●天 候/予選日:晴れ、25.7℃/決勝日:晴れ、21.9℃
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[シリーズポイントランキング]
 1位:マウロ・マルティニ                   31点
 2位:フォルカー・ヴァイドラー                           26点
 3位:ロス・チーバー                                25点
 4位:鈴木利男                                   21位
 5位:ローランド・ラッツェンバーガー                        19点
 6位:エディ・アーヴァイン                             17点
 7位:マルコ・アピチェラ/アンドリュー・ギルバート・スコット  13点
 9位:パウロ・カルカッシ                   11点
10位:星野一義/服部尚貴/トーマス・ダニエルソン       10点
13位:黒沢琢弥                         9点
14位:ミカ・サロ                        3点
15位:和田久/小河等                      2点
17位:和田孝夫/リカルド・ライデル               1点
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    提供:プロミス株式会社 営業企画部 F3000推進事務局
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