全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権 NISSEKIレーシングチーム予選レポート 第7戦 SUGO INTER 500mileレース(スポーツランドSUGO) ●ジョージ・フーシェ/スチーブン・アンドスカー組 ポルシェ962C 1分14秒173 予選13位 <マシン> ●SUGOのコースレイアウトを考慮して、エンジンのレスポンスを向上させるため ターボチャージャーの排気側と吸気側の特性の組み合わせを変更。また、両サイド にフィンを追加、2段式にした高ダウンフォース型のフロントカウルを準備した。 リアカウルのオイルクーラー用NACAダクトに導風板を追加。 金曜日の公式練習では午前中ウェイストゲートが不調だったため、調整。午後は タイヤ、燃費、ブーストの状況をそれぞれチェックした。 <公式予選> ●シリーズ第7戦の公式予選はドライコンディションで行われた。チームは、午前中に 高ダウンフォース型のフロントカウルを選択、タイムアタックにかかった。 まずアンドスカーがマシンの調整を行い、フーシェにステアリングを託した。フー シェは1分14秒173を記録、13位につけた。 午後、チームは決勝レース用セッティングに取りかかり、フルタンクで連続32周に 及ぶ走行を行った。ドライバーはアンドスカー。ラップタイムは17秒強であった。 なお、セッション終了後、先週の水曜日に27歳の誕生日を迎えたアンドスカーを 祝福するパーティーがパドックでおこなわれた。 ★予選後のコメント *ジョージ・フーシェ:「自分としてはポルシェのベストは尽くしたつもりだ。ただ タイムアタックと言ってもコンマ何秒縮めたって意味はないから、敢えて無理はしな かった。明日は、とにかくフィニッシュすることが自分達の課題だと思っている。 自分のペースはもうつかんだ。けれど、明日の決勝がどんなペースでうごくのか予想 もつかないからね。我々としてはじっくり走って、上位が潰れるのを待つ作戦をとる ことになるだろう。」 *スティーブン・アンドスカー:「誕生日の祝福にはひどく驚かされたよ。誰も覚え ちゃいないと思っていたから。26歳の1年は、ほとんどを日本で過ごした。今の チームと共にレースをする事ができて、嬉しい1年だった。 午後のセッションは僕が担当したんだが、それまで感じなかったハンドリングの 不調が発生した。今、みんなで原因を追求していることろだ」 *人見監督:「いつものようにポルシェとしてのベストを尽くしただけです。午前中 は高ダウンフォースのカウルを使ってタイムアタックをさせたけれど、敢えて無理は させなかった。我々としては決勝でどんな作戦をとって戦うか、の方が重要ですから ね。問題は決勝の戦略ですよ」 1991年11月3日 NISSEKIモータースポーツ事務局 /E