9月29日(日)鈴鹿サーキットで行われた全日本パナソニックF3選手権第1 0戦は、予選2位のグリッドからスタートした金石勝智(CABIN・ラルトRT 35無限)が優勝した。金石はスタートでポールポジションの高村一明(スーパー ハッカ・ラルトRT35無限)を抑え、トップで第1コーナーに飛び込み、そのま まチェッカーまでトップを快走した。 2位には高村、3位には3番手グリッドからスタートの佐藤浩二(FTB・ラル トRT35無限)が入った。 「ついに念願の初優勝を飾ることができました。皆さん、ありがとうございました」 と第一声をプレスルームで発したのはCABINレーシングチーム事務局PRディ レクターの寺倉茂雄氏。 「今日はスタートで絶対に出てやろうと、朝、3時くらいからドキドキしていまし た。ホイールスピンを少ししましたが、なんとか前に出ることができました」と金 石。 「スタートはまあまあだったんですが、金石君にインを取られてしまいました。後 についていこうと思いましたが、なかなか追いつくことができませんでした。今年 は成績が悪かったので、ポールを取ったこともあり、優勝したかったんですが、し かたないですね」と高村。高村は終始2秒前後でついていったが、それが精いっぱ いだった。 前戦の菅生でチャンピオンを決めたパウロ・カルカッシ、ビクター・ロッソの2 台のTOM’S・S031F・トヨタは、共に1周終了後にピットイン。カルカッ シはエンジンを調整、ロッソは右前サスペンションをチェックし、共に大きく遅れ てしまった。 予選12番手のグリッドからスタートした近藤真彦(日石ラルトRT35無限) は、1周目ヘアピンで多車と接触、スピンしてこれも大きく遅れてしまった。 このレースはスタートで1台がエンジンストールを起こしたため、スタートがや り直しとなり、17周レースが16周に短縮になった。今日はシビックレースもク ラッシュで赤旗ストップ、2ヒートレースとなったため、スケジュールが遅れ気味。 F3レース終了後、鈴鹿サーキットのコースには、F3000チームのトランス ポーター24台が整列。ルマン式スタートでコース1周のパレードを行う。 RIJ-すがやみつる FMOTOR4 Group Manager (SDI00104)/鈴鹿